22/23 DFBポカール 決勝 vs Eintracht Frankfurt マッチプレビュー 

試合情報

22/23 DFBポカール 決勝 vs Eintracht Frankfurt

日時

2023年6月3日 20:00(日本時間27:00) KO

場所

Olympiastadion Berlin

放送媒体

DAZN

主審

Daniel Siebert(39)
・EURO2020ではRound 16を含む3試合、2022カタールワールドカップではGLの2試合を担当。
・19/20のFrankfurtホームでの #SGERBL も担当。この試合はFrankfurtが2-0で勝利。
・今季を含めた過去の試合でLeipzigは4勝7分8敗
・今季を含めた過去の試合でFrankfurtは12勝3分3敗

過去の対戦成績(全15試合)

Leipzig 4勝7分4敗(17得点)
Frankfurt 4勝7分4敗(20得点)

DFBポカールでの対戦は19/20シーズン(Frankfurtがホームで3-1と勝利)のRound 16以来2回目。
・今季のリーグ戦での直接対決は1勝1敗。それぞれがホームゲームで勝利。前半戦のFrankfurtホームゲームの時のLeipzigの監督はDomenico Tedesco。
ナイトゲーム(現地15:30以外のキックオフ)ではLeipzigの1勝3分2敗。
・今年2月のリーグ戦での直接対決で勝利するまで、LeipzigはFrankfurt相手に7試合連続で勝ちがなかった。
・今季、公式戦でPKを決めた選手はLeipzigに3人(Emil Forsberg、Dominik Szoboszlai、Christopher Nkunku)、Frankfurtに3人(Randal Kolo Muani、鎌田大地、Rafael Santos Borré)いる。
・Leipzig監督のMarco RoseはMainzに所属していた現役時代にFrankfurtとの初めての対戦で敗れたが、それ以降は7勝4分と負けたことがない、監督としてのFrankfurtとの対戦成績は6勝1分。
・Frankfurt監督のOliver GlasnerのLeipzigとの対戦成績は1勝6分3敗。
・Rose対Glasnerの対戦は過去に15度あり、Roseの8勝5分2敗。
・U16チームの監督を務めていたRoseとトップチームのアシスタントコーチを務めていたGlasnerは13/14シーズンに同じタイミングでRed Bull Salzburgに所属していた。

その他データ

・前身大会を含め、80回目の決勝となる。
・84/85シーズン以降の決勝はベルリンで継続的に開催されており、今回は38回目のベルリンでの決勝となる。
・ここ5年で4回目の決勝を迎えるLeipzigは3年連続のポカール決勝進出。3年連続の決勝進出は5クラブ目。3回の決勝のうち、2年目に優勝したクラブは3年目も優勝している。
・Leipzigはポカールで昨季決勝のFreiburg戦でのPK戦勝利を含めて11試合連続負けなし。最後にこの大会で負けたのは20/21シーズンの決勝Dortmund戦。
・Leipzigは大会連覇と通算2回目の優勝を懸けた決勝戦となる。前身大会を含め、連覇を果たしたことがあるチームは7チーム。回数にすると10回。過去37大会に限ると、01~02年のSchalke、05~06年のBayern、13~14年のBayern、19~20年のBayernの2チーム4回。
・2連覇の懸かった決勝戦を迎えるのは今回のLeipzigが14例目。過去13例において、連覇を逃したのは僅かに3例のみ。
・Leipzigは直近の公式戦10試合で9勝1敗。この中にはBayern戦とDortmund戦の勝利も含まれる。
・LeipzigのChristopher Nkunkuは後半戦の半分程度を怪我で欠場していたが、ブンデスリーガの得点王を獲得。公式戦直近5試合は4G3Aと状態は絶好調。
・Nkunkuは2シーズン連続で公式戦20得点以上を記録。
・Leipzigは今季のDFBポカールにおいて、ビッグチャンス数(25)と得点数(22)で大会トップの数字を記録。
・Frankfurtは前身大会を含め、9回目の決勝進出。過去37大会に限ると5回目の決勝進出。ここ7年で3回目の決勝を迎える。
・Frankfurtは前身大会を含め、過去に5度DFBポカールを制している。
・Frankfurtは直近2回の決勝戦(17/18シーズンのDFBポカール、21/22シーズンのUEFAヨーロッパリーグ)に勝利している。
・FrankfurtのRandal Kolo Muaniは今季のブンデスリーガで15G11Aを記録し、リーグ最多のスコアポイント(得点+アシスト)を記録。また、今季のDFBポカールでも決勝戦の前の時点で6G4Aを記録しており、得点ランキングとスコアポイントランキングの両方でトップに位置している。LeipzigのTimo Wernerは今季のDFBポカールで5G1Aで、得点ランキングとスコアポイントランキングの両方でKolo Muaniに次ぐ2位に位置している。
・FrankfurtのMario Götzeは今季のDFBポカールでアシストランキングトップの5Aを記録している。過去にDortmundとBayernで合計4回の優勝を経験しており、Frankfurtで優勝した場合、3つの異なるクラブでDFBポカールを制した5人目の選手となる。
・Frankfurtが16/17シーズンにDFBポカールを優勝を経験した生き残りのメンバーは鎌田大地と長谷部誠の2人の日本人選手のみ。
・LeipzigのMarco RoseとFrankfurtのOliver Glasnerのどちらが大会を制してもDFBポカールにおける60人目の優勝監督となる。優勝した場合、RoseはSalzburg時代のÖFB Cup(18/19シーズン)以来、自身2度目となるカップ戦優勝に、Glasnerは昨季のELに続き2年連続でのタイトル獲得となる。
・Frankfurtが優勝した場合、長谷部誠DFBポカールでの最年長優勝者(39歳と136日)になる。

チーム情報

RB Leipzig

今季成績

ブンデスリーガ 3位
勝ち点66  64得点 41失点  
得失点差 +23

直近5試合の成績

2023/5/27 ブンデスリーガ第34節
vs FC Schalke 04 (H)
○4-2

2023/5/20 ブンデスリーガ第33節
vs FC Bayern München (A)
〇3-1

2023/5/14 ブンデスリーガ第32節
vs SV Werder Bremen (H)
〇2-1

2023/5/6 ブンデスリーガ第31節
vs SC Freiburg (A)
〇1-0

2023/5/2 DFB Pokal準決勝
vs SC Freiburg (A)
〇5-1

Frankfurt

今季成績

ブンデスリーガ 7位
勝ち点50  58得点 52失点  
得失点差 +6

直近5試合の成績

2023/5/27 ブンデスリーガ第34節
vs SC Freiburg (H)
〇2-1

2023/5/20 ブンデスリーガ第33節
vs FC Schalke 04 (A)
△2-2

2023/5/13 ブンデスリーガ第32節
vs FSV Mainz 05 (H)
〇3-0

2023/5/6 ブンデスリーガ第31節
vs TSG Hoffenheim (A)
×1-3

2023/5/3 DFB Pokal準決勝
vs VfB Stuttgart (A)
〇3-2

決勝までの道のり

RB Leipzig

1回戦 vs Teutonia Ottensen 8-0

2回戦 vs Hamburger SV 4-0

3回戦 vs TSG Hoffenheim 3-1

準々決勝 vs Borussia Dortmund 2-0

 

準決勝 vs SC Freiburg 5-1

Frankfurt

(リンク内にハイライト動画あり)

1回戦 vs FC Magdeburg 4-0 

2回戦 vs Stuttgarter Kickers 2-0

3回戦 vs SV Darmstadt 4-2

準々決勝 vs FC Union Berlin 2-0

準決勝 vs VfB Stuttgart 3-2

監督コメント

RB Leipzig監督 Marco Rose

決勝を前にした心境について...。
良き気持ちでバスに乗り込んだ。我々はカップを獲得するためにここにいる。

Eintracht Frankfurtについて...。
Eintrachtはクオリティとスピードがあるチームだ。彼らは明確なプランを持っている。ボールに対してよく組織化されており、切り替えの早いサッカーをする。積極的に守り、Mario Götzeや鎌田大地など、非常に優れたサッカー選手を擁している。
だからこそ、今年のDFBポカールの決勝に進出し、昨季のELを制したのだと思う。メリハリのある試合になることを期待している。

PK戦の可能性について...。
PK戦については特別なトレーニングはしていない。我々にはPK戦に自信のある選手が十分にいる。もしそうなるなら、我々は準備万端だ。 

スタジアムの熱気について...。
我々は十分な経験を積んでいるし、自分たちに不利になるような雰囲気の試合も経験している。しかし、明日は多くのファンが背中についていて、我々を前面に押し出してくれるだろう。
勝戦には最高の雰囲気が必要であり、それは2つの決勝進出クラブが持つ素晴らしいサポーターをによって保証されている。我々は皆、明日もスタジアムや街中が平和であることを望んでいる。

Frankfurt監督 Oliver Glasner

勝戦について...。
我々はとても幸せだ。UEFAの大会の出場権を獲得できる順位でブンデスリーガを終えることができたのは喜ばしいことだし、重要なことだ。1週間のトレーニングの間、チームには熱意があり、自分たちコーチングチームもその気持ちで臨んだ。みんな、このトロフィーを持ち帰りたいんだ。自分自身は初めてだが、経験者は皆、この夜を絶賛している。また、信じられないほどの数のEintrachtファンが集まってくれるだろう。Eintrachtにとって、タイトルを獲得することは特別なことであり、土曜日はそのために全てを懸けることになる。Leipzigは調子が良いから、最高のパフォーマンスが必要だ。

この試合の個人的な意義について...。
Eintrachtでの最後の試合であることは試合終了のホイッスルが鳴るまで全く気にならない。我々は皆、試合に完全に集中している。自分にとっては2度目の決勝戦だ。選手たちはそれを実現させてくれ、自分はタッチライン際に立つ特権を持っている。土曜日の夜はOliver Glasnerではなく、試合だけが重要だ。もし、この試合に勝てば、何が起こるか分からない。

対戦相手のLeipzigはについて...。
ブンデスリーガの前半戦での直接対決では4-2-3-1で戦ったが、当時のLeipzigも3-4-2-1で戦っていた。それから時間が経ち、彼らは基本的には4-4-2になっているが、とても可変的だ。スピード感を持って攻めに来て、トランジションゲームに強く、一つのプレーで素早く状況を解決できる。後半戦での直接対決にて、我々は前半30分でそれが我々にどんな問題を引き起こすかを目の当たりにした。ただ、それに対する解決策を持てることも後半に示せた。どうすればそれをコントロールできるのか、我々には考えがある。

PK戦の可能性について...。
特にトレーニングはしていないし、去年もそうだった。試合形式のトレーニングが引き分けに終わった時、PKを行うことがある。良いキッカーが何人かいる。でも、その時に誰がピッチに立っているかも分からないし、5回くらい交代することもある。リストがあるわけでもなく、自発的に決める。大事なのは選手たちが「今、良い気分だから、自分が決めるんだ」と合図することだ。

選手コメント

Leipzig #4 Willi Orbán

ポカール決勝を前にした気持ちについて...。
とてもポジティブだ。ここ5年で4回目の決勝進出ということで、家に帰ってきたような気持が少しある。今日はまだ記者会見と前日トレーニングで比較的リラックスしている。もちろん、明日は集中力も高まるだろう。
タイトルを防衛する良い機会だから、試合をとても楽しみにしている。まだ、そう多くのチームがそれを成し遂げているわけではない。

勝戦での経験について...。
このレベルの試合を何度か経験するのは良いことだ。そのおかげで、ピッチ上のある種のプレッシャーがかかる状況でも、より安心して正しい判断ができる。だから根本的に、このような試合をしたことがあるというのは重要なことだ。

Dani Olmoの契約延長について...。
もちろん、このような才能ある選手をチームに留め続けられることは非常にポジティブな合図だ。Daniは自分たちのチームに完璧にフィットし、自分たちと同じように野心的な目標を持っている。だから、彼が自分たち更に一緒にいてくれるのは嬉しいことだ。
そして明日はDaniが次のタイトルを獲得するための準備がどれほど整っているかを示す、素晴らしい舞台が用意されている。

Leipzig #9 Yussuf Poulsen

Leipzig #10 Emil Forsberg

 

Leipzig #21 Janis Blaswich

Leipzig #23 Marcel Halstenberg

Leipzig #44 Kevin Kampl

 

Frankfurt #17 Sebastian Rode

勝戦について...。
ベルリンでの思い出はポジティブなものだ。自分は2度ここに来て、2度カップを獲得している。3度目もそうなることを期待している。そのためにはハードワークが必要だ。今朝、車に乗り込んでベルリンに行くことを実感した時でさえ、少しうずうずしたものを感じた。明日が楽しみだ!

勝戦の経験について...。
勝戦の経験は特別なものであり、ユニークなものだ。その時は敗れたものの、3年前にEL準決勝に進出していたことの恩恵が昨年のEL決勝ではあった。Leipzigは近年、ポカールの決勝に進出することが多いから、その点では少し有利かもしれない。ヘッセン生まれの自分にとって、(地元の)Eintrachtで決勝に進出することは、また違った感覚だ。これまでのクラブでは決勝戦はベンチから見ていたけれど、その時の印象はもう全部持っている。それが必ず自分の力になる。数分でもいいから出番が欲しいね(笑)

ファンについて...。
ファンは大きな役割を担っている。アウェイでもホームでも、ファンが切り札になることはここ数年で分かっている。自分たちは彼らを頼りにしているし、基本的に全てが平穏であることを望んでいる。そうすれば、盛大な祝賀会となるだろう。

コンディションについて...。
体調は万全だ。決勝戦なら、たとえ何か問題があったとしても、絶対にプレーしたい。メディカルスタッフはとてもよくやってくれている。久しく120分間プレーしていないけどね...。
Oliver Glasner:もし延長戦になって、120分間プレーしたら、PK戦にも出場できるね(笑)

予想先発メンバー

Leipzig

kicker(4222)
Blaswich - Henrichs, Klostermann, Orbán©, Halstenberg - Laimer, Haïdara - Szoboszlai, Olmo - Werner, Nkunku

Bundesliga(442)
Blaswich - Henrichs, Klostermann, Orbán©, Raum - Olmo, Laimer, Haïdara, Szoboszlai - Nkunku, Werner

Frankfurt

kicker(4231)
Trapp© - Buta, Tuta, N'Dicka, Max - Rode, Sow - Lindstrøm, Kamada, Götze - Kolo Muani

Bundesliga(3421)
Trapp© - Tuta, Hasebe, N’Dicka - Buta, Rode, Sow, Lenz - Lindstrøm, Götze - Kolo Muani