RB Leipzig №18 Christopher Nkunku 〔インタビュー〕(2021/4/17)

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Leipzigでの2季目を戦うChristopher Nkunkuが今季最終盤に向けての意気込みやPSGで学んだこと、BayernのRobert Lewandowskiから学びたいと思わされる理由などを語った。

インタビュアー:シーズンも終盤にさしかかり、タイトル争いも比較的引き締まった状態にあります。Leipzigにはどんな可能性が残されていると思いますか?
Christopher Nkunku:自分たちはBayernと4ポイント差だ。残りのシーズンに向けての取り組みは、これまでのシーズンと同じでなければならない。それはつまり、自分自身に集中し、一戦一戦を大切にし、しっかりとした守備をして、一戦一戦を勝つために戦うということだ。残り5試合あるから、獲得できる勝ち点は15ある。15の勝ち点全てを獲得するために全力を尽くす。

インタビュアー: 精神的にどのような準備をして臨めばよいでしょうか?
Nkunku:もちろん、リーグ戦で1位になることが望ましい。自分たちはハードワークを続け、自分たち自身を追い込んでいかなければならない。シーズンの終わりにどこまでできているか見てみよう。

インタビュアー: タイトルレースでは劣勢に立たされていて、Bayernがミスをするのを待ってから襲いかかることになるでしょう。RBにはそれができると思いますか?
Nkunku:すべてのことが可能だ。6試合すべてに勝つことはできないかもしれない。それも可能性としてはある。自分たちには残り6試合、言い換えると6つの決勝戦がある。相手がどこであろうと、勝たなければならない。1試合1試合、全力で勝ち点3獲得を目指す。悔いのない状態でシーズンを終えるためには、一戦一戦勝たなければならない。それが目標だ。

インタビュアー: DFBポカールでもタイトル獲得の可能性がありますね。ベルリンでの決勝戦まであと1試合です。決勝進出への意欲は?
Nkunku:もちろん気持ちは固まっている。自分たちはリーグ戦を戦っていて、カップ戦では準決勝を戦うことになっている。自分がこのクラブに来る前に、ベルリンでBayern Münchenとの決勝戦を戦ったことをチームメイトは話してくれた。自分たちはベルリンに戻りたい。次の準決勝ではアウェイでWerder Bremenとの試合がある。ベルリンでの決勝戦を迎えられるように、全力を尽くさなければならない。

インタビュアー: クラブ初のトロフィーを獲得するための意気込みを聞かせてください。
Nkunku:Leipzig史上初のタイトルを獲得することは、さらなるモチベーションになっているし、それがモチベーションの源になっている。日々のトレーニングからそれがわかると思う。全員が突き進んでいる。試合で同じことをするためにトレーニングですべてを捧げることがタイトルを獲得するためには必要だ。今のところ自分たちは良いメンタリティを持っていまる。これからどうなるかが楽しみだ。

インタビュアー: あなたにとってトロフィーを獲得することの重要性は?PSGではすでにいくつものタイトルを獲得していますが...。
Nkunku:もちろん重要なことだ。それが今季のチームの目標であり、毎日のトレーニングにおいてもリーグ戦やカップ戦で成功することに集中している。タイトルを獲得することが目標だ。獲得したトロフィーを奪い取ることができる人はいない。決勝戦に進出しても優勝できなければ、その人がそこにいたことは誰も覚えていないだろう。トロフィーを獲得することはモチベーションの源だ。一流のプレーヤーは多くのトロフィーを獲得する。彼らは出場するすべての大会で優勝したいと思っている。それは自分たちの目標でもある。

インタビュアー: シーズン後半になり、あなたのパフォーマンスは再び向上しました。それはなぜですか?
Nkunku:以前から高いレベルでプレーしていたのは事実だ。ただ、昨季に比べて今季はより決定的なプレーができるようになったと思っている。十分なプレシーズン期間を送れなかったこともあり、今季は厳しいスタートを切った。自分は十分なプレシーズン期間を送ることができると調子が良くなる。今季は違った。昨季のチャンピオンズリーグではベスト4に進出した。自分たちには3週間の回復期間があったが、準備期間はそれほど長くなかった。その後もチャンピオンズリーグに参加することから2日か3日ごとに試合があった。残念なことに自分も1ヶ月間負傷してしまった。しかし、これは不幸中の幸いで完全に回復して良い復活を果たすことができた。これまでの自分のパフォーマンスには満足している。

インタビュアー: Julian Nagelsmannはあなたの成長にどのような役割を果たしましたか?
Nkunku:自分は常に自分に厳しい人間だ。しかし、それ以上に厳しい監督がいることで私は本当に勇気づけられた。彼は戦術や細部に至るまで非常に厳しく指導する監督で、それが選手としての成長に繋がった。彼は全力を尽くし、やり残すことのない選手を好んでいることから、その意味でも自分は成長したと思っている。以前は、体力を温存するために、もっと慎重にプレーしていた。ただ、今はすべての攻撃やカウンター攻撃に参加できるようになった。そこが自分の成長点だ。

インタビュアー: LeipzigにはDayot Upamecano、Nordi Mukiele、Ibrahima Konaté、そしてあなたのようなフランス人選手がいます。それはあなたにとってどれほど重要なことですか?それはドレッシングルームではどのように反映されていますか?
Nkunku:国籍に関係なくチームとして非常にうまくいっている。とてもバランスのとれたロッカールームで、みんなが仲良くやっている。自分は少し控えめで恥ずかしがり屋だから、このクラブに来たときにはそれがとても役に立ったと思っている。彼らは自分が心を開き、チームメイトと話すのを助けてくれた。それは自分にとって大きな助けになった。

インタビュアー:5月8日にDortmundとの試合がありますね。この試合はクラブにとってどの程度重要な試合になりますか?
Nkunku:決定的な瞬間ではないと思っている。最初の決定的な瞬間は今週末のHoffenheim戦だ。さっきも言ったように自分たちには6試合、6つの決勝戦がある。Dortmundはここドイツのビッグクラブであり、その試合はサポーターにとってエキサイティングなものになるかもしれない。ただ、自分たちは自分たちのことに集中し、その試合も今週末の試合と同じように扱うつもりだ。

インタビュアー: あなたがサッカーを始めたきっかけは何ですか?どこでプレーを始めたのですか?
Nkunku:自分の家族のスポーツがサッカーだった。自分の父はサッカーをしていたし、自分の兄もサッカーをしていた。だから自分は生まれながらにしてサッカーをやっていた。兄のプレーを見に行き、一緒にボールを持ったのがサッカーを始めたきっかけだった。その後に地元のクラブに入った。学校でも外でも、どこにいてもサッカーボールを持っていた。

インタビュアー:PSGに入る前のことですが、サッカーをしていたときの最初の思い出は何ですか?
Nkunku:いや、自分が楽しいと思うことをやっていただけだった。友達と一緒でも何でもいい。もし自分が悪いことをしたら、父は自分を練習に連れて行かないと脅しました。それがどうしても受け入れられなかった。父はそれを利用したのだ。また、父や兄が試合中に自分に課題を与えてくれた記憶もある。それは自分がいつもとてもシャイだったから、自分がピッチで自信を持てるようにするためのものだった。そして試合後にはご褒美をくれたりもした。サッカーをすることは純粋に楽しむことであり、私の人生の原動力となっている。

インタビュアー:あなたのロールモデルは誰ですか?
Nkunku:もちろんZinedine Zidaneだ。Chirstiano Ronaldoもだ。ZidaneとRonaldoが主な2人だった。

インタビュアー:13歳でPSGのアカデミーに入りましたね。そこではどのようなことを学びましたか?
Nkunku:勝利のメンタリティを学んだ。自分がPSGに来たとき、自分たちは毎週末の勝利を求められていた。彼らは負けを認めなかった。そのことは自分がPSGに来たときの印象的なことだった。

インタビュアー:選手としてどのように成長していったのでしょうか?誰があなたの成長を助けてくれましたか?
Nkunku:アカデミーではFrançois Rodriguesというコーチに何シーズンかお世話になった。彼は自分の成長を本当に助けてくれた。彼はU19チームで自分に重要な役割を与えてくれたし、自分のことをよく理解してくれていた。彼は自分をどうやって追い込むかを知っていて、自分は彼から多くのことを学んだ。彼とはUEFAユースリーグの決勝戦にも出場した。フランスのU19選手権でも彼と一緒に優勝した。彼と過ごした時間には素晴らしい思い出がある。

インタビュアー:あなたは比較的若い年齢でスター選手の多いトップチームに入りタイトルを獲得しました。チームに慣れる上で助けてくれた選手はで誰でしたか?
Nkunku:私が来たとき、若い選手を助けようとしてくれる選手がたくさんいた。Blaise Matuidiが思い浮かぶ。彼はピッチの上で自分を大いに助けてくれた。彼は自分にたくさんのアドバイスをしてくれた。また、Serge AurierやThiago Mottaのような選手たちもいました。彼らとは2〜3シーズン一緒にプレーした。彼らとはとても仲が良かったです。キャプテンだったThiago Silvaもトレーニングや試合の時に自分をたくさん助けてくれた。チームには多くの助言者がいた。

インタビュアー:何かを学ぶことができた選手はいましたか?
Nkunku:自分は周りのみんなから学ぼうとしていた。チームの質が高かったからだ。ただ、あえて誰か1人を選ぶとしたらBlaise (Matuidi)だろう。彼は並外れた精神力を持っていた。それに加えて技術的にも平均以上の能力を持っていた。

インタビュアー:2019年、あなたはLeipzigに移籍し、チームの重要な役割を担うようになりました。この移籍は、あなたの個人的な成長という点でどれほど重要でしたか?
Nkunku:当時このクラブを選んだのは最高のプロジェクトだったからだ。施設を見学し、監督やSDと話をしてから決断した。これは自分にとって重要なことだった。若くて競争力のあるチームを擁するこの種のプロジェクトは自分が必要としていたものだと思っている。自分がPSGを退団したのはレギュラーポジションを得ることが重要だったからだ。それがPSGを去る一番の理由だった。

インタビュアー:どのようにしてブンデスリーガに早く適応することができたのですか?ここLeipzigの速いゲームはあなたに合っているのですか?
Nkunku:ブンデスリーガは魅力的なリーグだと思っている。多くの得点とスペースがある。チームは喜んでリスクを冒す。自分のようにちょっとしたスペースやパスを出すための角度を探している選手にはいいことだ。そしてボールを持ってドリブルし、相手を苦しめる。自分にはぴったりだ。

インタビュアー:最近の3つのアシストはAlex Sørlothへのもので、彼からのアシストによるあなた得点もありましたね。なぜ2人の間ではこんなにもうまくいっているのでしょうか?
Nkunku:アタッカーと私のようなアタッカーの周りの選手との関係は常にある。Alexはサッカーの頭脳が優れている。彼はスペースを見つけるのが上手い。彼の強みのおかげで良い関係を築くことができた。更に向上するためには常に前進し続けなければならない。これからも同じように続けていきたい。

インタビュアー:これは話し合うものなのでしょうか?
Nkunku:彼には自分がボールを持ったらスペースに飛び込むように、躊躇しないように、そして自分が彼のことを見るからと言っている。そして逆の立場でも同じことが言える。彼がゴールの近くにいてもシュートを打つスペースを見つけられないとき、彼は必ず別の解決策を見つけることができる。自分は彼に「自分の近くに相手がいてもボールを渡してくれ』と言っている。いつもお互いに話し合って解決策を見つけている。それは自分たち2人にとってもクラブにとっても良いことだ。

インタビュアー:Robert Lewandowskiは今季ブンデスリーガ1シーズンの最多得点記録を更新する可能性があります。選手としての彼をどの程度尊敬していますか?
Nkunku:彼を尊敬していない人はいないだろう。彼は記録に並ぶかもしれないし、新しい記録を作るかもしれない。彼の成功を願っているし、記録を更新してくれることを願っている。真の9番である彼はゴールがどこにあるかを知っていて、相手に恐怖心を与えるストライカーだ。彼は1つ得点を挙げてもそれだけでは終わらず、同じ試合で3、4、5つとゴールを決めていく。それが彼の精神的な強さだ。またチャンスを逃さずにゴールする技術力も素晴らしい。それが彼を特別な存在にしている。

インタビュアー:あなた自身はストライカーではありませんが彼から何を学ぶことができますか?
Nkunku:自分は1人の人間、あるいは1人のロールモデルに焦点を当てていない。サッカーの世界全体を見渡している。Lewandowskiのような選手の場合、彼のフィニッシュ、試合を終わらせる能力、そして1点取ったらすぐに2点目を狙うということを学んでいる。それが彼の精神的な強さであり、それが彼を優れた選手にしている。