RB Leipzig №7 Dani Olmo〔インタビュー〕(2022/11/21)

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インタビュアー:ワールドカップ開幕までの数週間をどのように過ごされましたか?
Dani Olmo:何が起こるか分からないから準備をするんだ。天候や気温に対応するためにもね。難しいことだけど、順応のための時間もあるし、チームのコンディションも完璧だ。既にワールドカップが始まっているから、モチベーションは高い。良い感じだし、とても良い気分だ。

インタビュアー:ワールドカップの前に怪我をしてましたが、その時の心境はどうでしたか?良い意味での怖さもあったでしょう。
Olmo:当初は少し心配もあったけど、その後に怪我の程度を見てからはできるだけ早く、そしてしっかりと回復させることだけに専念していた。復帰を早めることなく、予想されていた期限で復帰できたおかげで、完璧な状態でワールドカップに臨むことができる。復帰したら、少しずつ、段々と多くの出場時間を確保し、メンバーリストに入れるようにしたかった。監督が自分の名前を呼びあげた時は鳥肌が立った。最後に呼ばれたAnsu Fatiの1つ前に言われたから少し緊張したけど、名前を呼ばれた後はとても嬉しかった。

インタビュアー:怪我をした時に代表監督に相談したのですか?
Olmo:(スペインのサッカー)連盟から連絡があった。自分は不運な怪我をしたけど、最初から自分もLeipzigのドクターも深刻なケガではないこと、そしてタイムテーブルを守れば6, 7週間で復帰して、メンバー発表までに4, 5試合はプレーできるだろう、と話していた。原則的に問題はなかった。

インタビュアー:初めてのワールドカップ。壮大な挑戦ですね。
Olmo:そう、子供の頃にいつも抱いていた夢だ。自分の国の代表チーム、スペイン代表としてワールドカップに出場すること。サッカー選手にとって最高の舞台だ。そして今、ここにいるのだから、この機会を活かし、楽しみ、また感謝しなければならない。誰もが参加できるものではない。

インタビュアー:あなたはLucho (Luis Enrique)の選手の1人であり、彼が最も信頼している選手の1人です。
Olmo:ここにいる選手全員が彼の信頼を得ていると思う。26人のリストではあるが、ここにいてもおかしくないけど、メンバーに入れなかった選手たちもたくさんいる。自分たちは一瞬一瞬を大切にしなければいけないし、彼の持っている考えで彼やスタッフと共に死んでいくつもりだ。みんなで一緒に闘うこと。それも強みになる。

インタビュアー:監督のLuis Enriqueとの関係を少し教えてください。
Olmo:彼とは親しい間柄で、彼は明確な考えを持っている。彼が発信するものはとても明確で、何か疑問があればいつでも解決してくれる。彼は自分たちを向上させるために存在し、自分たち選手も自分の役割を果たさなければいけない。それはトレーニングでも、ヨルダン戦のような親善試合でも。自分たちは強度を高めている。チームはスタッフのために100%の力を注いでいる。このような大会では全員が同じ考えで臨まなければならない。

インタビュアー:監督とはいくつかの共通点があるんですね。栄養の部分全体とか、心理的な面への働きかけとか...。
Olmo:今のサッカーでは細かいことが全て積み重なるんだ。そして、それが役に立つ。栄養、予防、活性化。そういう意味で自分は見るようにしている。怪我は自分にとって学びの場だ。自分の身体をもっと知るために、その時々に何が必要かを知るために。まだまだ学ぶべきことはたくさんあるけど、人生で起こることは全てが経験であり、それを自分のものにしなければいけない。

インタビュアー:プレッシャーに耐えるために、どのように心を鍛えるのですか?
Olmo:プレッシャーは相対的なものだ。多くの人が自分たちを見てくれているけど、応援もしてくれている。自分たちはこのような大会に出場し、好きなことができる特権を与えられている。試合終盤やPK戦に立ち向かうことが重要だ。選手の環境もカギになる。

インタビュアー:21番を着ることはLuis Enriqueからの更なるプレッシャーになります。(*Luis Enriqueは'94, '98, '02の3度のワールドカップに21番で出場)
Olmo:本当だね(笑) 考えてもなかった。

インタビュアー:監督が配信者になって、新たな一面を見せます。
Olmo:面白いことだね。チームでは彼がいつ配信をするのかを待っている。個人的な予想だけど、スペインの半数が配信を期待しているようにね。監督は自分のやっていることを理解しているし、それは理由があってのこと。自分たちも彼の配信を見ることを楽しむつもりだ。

インタビュアー:あなたはEUROで既に重要な存在でした。代表チームでプレーすることはあなたにとってプラスになるのでしょうか?
Olmo:クラブでの取り組みに対するご褒美だ。クラブでプレーしている時はクラブのために全てを捧げたいと思うけど、代表チームはモチベーションになる。代表活動は常に初めての機会、成長し続けるための新しい機会、自分がここにいられることを証明する機会として捉えている。

インタビュアー:カタールでの最初の数日間はいかがでしたか?
Olmo:とても良かった。とても暑くて、大会期間中の日本の気候とほとんど同じです。朝のトレーニングではそれが顕著に表れている。でも、これはみんな同じだから適応しなければいけないし、言い訳にはならない。

インタビュアー:ワールドカップカタールで開催されることについてはどのように感じていますか?
Olmo:いつ、どこで開催されようと、ワールドカップはワールドカップだ。自分にとっても、他のみんなにとっても、これは自分たちの力を証明するチャンスなんだ。

インタビュアー:代表チームの話をしましょう。24歳という年齢はほぼベテランの仲間入りですね。
Olmo:そうだね。とても若いチームだけど、たくさん成長している。PedriやFerran (Torres)、Eric (García)のように去年のEUROでプレーする機会を得た選手もたくさんいるし、U-21チームでプレーできる年齢なのに、既にA代表や所属クラブで多くの試合に出場し、高いレベルにある選手もいる。Yéremy (Pino)やGavi、(Alejandro) Baldeのような選手もいる。でも、みんな仲が良くて、とても状態の良いグループだし、それが若い選手たちを迎え入れるのに役立っている。

インタビュアー:Baldeの台頭についてはどう思われますか?
Olmo:José (Gayà)のようなチームメイトの怪我が理由となって大会に参加することになることは残念だけど、彼は個人レベルではとても良いシーズンを送っている。そのことが彼(Gayà)のためにプレーするという自分たちのモチベーションにもなっている。彼はここにいるに値した。Baldeはチームの目標達成に貢献してくれると確信している。

インタビュアー:先ほど、あなたはグループを強調しました。このチームのロッカールームは他のチームと何が違うのでしょうか?
Olmo:エゴを捨て去ることだ。クラブでは違うけど、代表チームに来ればみんなのチームだ。ここでは誰がプレーしていても勝つという同じことを望んでいる。みんなで力を合わせれば、1人より強くなれる。スター選手もいなければ、''ここでは自分が1番でなければならない'' というような大きなエゴもない。いや、ここでは全員が1番なんだ。それが監督から伝えられた考えで、全員がそれを受け入れている。それがこのチームの強さだ。

インタビュアー:代表チームで重要なのはキャプテンのSergio Busquetsですね。
Olmo:彼はお手本だ。選手としては何と言えば良いんだろうか。Busiがどんな選手かはみんなが知っている。人としては代表チームに来るまで彼のことを知らなかったけど、彼がリーダーであることがよく理解できた。彼は多くを語らずとも、自分の求めるものを伝えてくれる。キャプテンとは一心同体なんだ。

インタビュアー:あなたは制限を設けませんね。どこまでプレーできるでしょうか。
Olmo:監督が言ったように7試合プレーしたいし、それが目標だ。

インタビュアー:あなたはBarçaのユースアカデミー出身で、Xaviと同じテラッサの出身です。どのように見ていますか?
Olmo:かなり良いと思う。リーグ戦ではReal Madridを抑えて1位で年を超すし、CLでは不運にも最強のグループに入ってしまった。今季はとても良いシーズンだと思う。Barçaには友人もいるし、どんな良いことが起きても自分は嬉しく思う。

インタビュアー:Xaviが自分の監督になって欲しいと思うことはありますか?
Olmo:自分は世界最高の監督に指導を受けたい。選手としてのXaviはベストの1人だし、監督としてもベストの1人になれるはずだ。そうなることを願っているよ。