RB Leipzig №44 Kevin Kampl〔インタビュー〕(2023/6/2)

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インタビュアー:Mr. Kampl、Wolfsburg、Bayern、Dortmund、Freiburgとこれまでに4つのクラブを相手にファイナルを戦ってきましたね。今回はEintrachtと対戦することになりましたね。対戦相手についてどう思われますか?
Kevin Kampl:Frankfurt戦は簡単ではないだろう。決勝に駒を進めてきたチームだし、彼らは全力を尽くすだろうし、あとは当日の調子次第だ。

インタビュアー:EintrachtのファンはおそらくOlympiastadionをジャックするでしょう。不利になるのでしょうか?
Kampl:いや、それは自分たちにとっては何の意味もない。選手としては、ピッチの中でトンネルにいるようなものだから、気づかないんだ。いずれにせよ、ピッチで戦うだけだ。

インタビュアー:ポカールの決勝は5回目ですね。RBで3回、Dortmundで1回出場し、1勝3敗ですね。それはどのような影響を与えたのでしょうか?
Kampl:決勝で3回負けた後、自分に言ったんだ。「もうこれ以上負けるわけにはいかない」と。内なる緊張感がすごかったです。そして、0-1の場面でHalste (Marcel Halstenberg)にレッドカードが出され、「まさか!またかよ!」となった。PK戦でうまくいってよかった。非常に特別なことだったから、大きな重荷が下りた。敗者としてガードオブオナーをする気持ちは自分たちも分かる。それがなくなったことで、よりリラックスして試合に臨むことができるようになった。

インタビュアー:具体的にはどのように?
Kampl:まぁ、何が待ち構えているかは分かっている。ビハインドを背負ってから逆転できることも含め、これまで色々な経験をしてきた。自分たちはどんなチームにも勝てるんだ。

インタビュアー:最近ではBremen戦(2-1)とBayern戦(3-1)で2つの劣勢を逆転しましたね。それはこの試合でどのように反映されるのでしょうか?
Kampl:失点しても慌てないのは、チャンスは必ず来ると思っているからだ。今、自分たちを打ちのめすようなことはほとんどない。

インタビュアー:RBにとって、ポカールの優勝はクラブ史上初のタイトルとなりました。その後の日々をどのように覚えていますか?
Kampl:そうだね、自分たちにとっては大きな出来事だった。レッドブルをトロフィーに注いだ時、その後にInstagramで4,000件以上のメッセージが届いたことも、それを感じさせたね。

インタビュアー:承認欲求ですか?
Kampl:(笑) それもあるけど、それだけじゃないね。念のため言っておくけど、あれで誰かを攻撃するつもりはなかった。

インタビュアー:ただ、そういう風に受け止められました。
Kampl:自分が見たいものだけを見れば良い。ただ言えることは、ライプツィヒでは非常に高い支持を得ているということだ。自分の住む街だけで考えても、みんな熱烈なRBファンだ。それは自分たちにとって重要なことだ。他でどう思われているか......。あんまり関係ない。

インタビュアー:あなたがスポンサーの飲み物をカップに注いでいる写真はアイコニックなものになっています。どう対処しているのですか?
Kampl:自分はそれを支持する。自分はこのクラブを愛しているし、このクラブがどのように作られ、どのような仕事がなされたかも知っている。ただ、この問題は自分にとっては終わったことだ。

インタビュアー:ポカール優勝の後、あなたは長い間祝杯をあげ、ほとんど眠らなかった。どうやってそれを乗り切ったのですか?
Kampl:(笑) あれは名人芸だったね。朝7時ごろにホテルに行ったけど、最後の一人にすらなっていなかった。それから2~3時間、落ち着かない眠りをして、バスでライプツィヒに向かい、Doppelpass(SPORT1の番組)で生放送もした。それから市役所の前で祝い、ゴールデンブックへの署名をし、そしてオープンバスでFestwieseに行き、そこでまたステージに立った。

インタビュアー:ずっとサングラスをかけて、疲れ切った顔をしていましたね。本当に全部覚えているんですか?
Kampl:(笑) もちろんだ。Marktplatz全体がファンでいっぱいだったこと、そしてスタジアムに向かうバスの中、またたくさんの人がいて、信じられないような映像だった。とても幻想的だった。このトロフィーが選手、クラブ、人々、街など自分たち全員にとってどんな意味を持つのか、よく理解できた。

インタビュアー:ステージ上では2つの大きなビールグラスを子供のように抱えていました。このイメージもすたれることはありません。どのようにして生まれたのでしょうか?
Kampl:(笑) 自分はステージに上がる最後の一人だったから、手に押しつけられた。実は1つしかなかったけど、これだけでは重いから、バランスを取ろうって。そういう経緯があったんだ。それが凄くかっこよかったんだ。その直後、イビサ島に飛んで、そこで初めてちょっとダウンしてしまった。

インタビュアー:それはとても想像できないですね。
Kampl:飛行機の中での話だね。着陸したら自分たちは再び健康体になっていた。2日間、お互いの腕の中にいるような純粋な喜びだった。

インタビュアー:どうやったらそんなことができるんですか?
Kampl:2部リーグから発展を遂げてきたチームの中で、これほど多くの中心選手が一緒に居続けることはそうそうないことだ。普通は3,4年ごとに選手が入れ替わる。このような背景が自分たちが高揚していた理由の一つだ。

インタビュアー:試合中、あなた自身はすでに大きなプレッシャーに晒されていましたね。交代した後、2枚目のイエローカードで退場となり、スタンドに送られましたね。しかし、それでもあなたはベンチにこっそり戻ることを止めませんでした。
Kampl:Emil (Forsberg)と自分は完全にコーチングに携わっていた。しかし、あまりにも不利な状況が続いたから、チームにはベンチからの大きな後押しが必要だった。自分は何度も文句を言ったからスタンドに行くことになった。でも、戻ってきたんだ。

インタビュアー:その理由は何だったのでしょう?
Kampl:PK戦だ。チームのところに戻ったら、いつの間にか第4審判がやってきて、自分を見て、またスタンドを指さしたんだ。あの時は信じられないほど苦しく、PKを見ることもできなかった。全てが狂気の沙汰で、本当に耐え難いものだった。自分の兄はそのせいでスタジアムを去らなければいけなかった。

インタビュアー:家族の問題?
Kampl:(笑) 誰にも分からないよ。PK戦の時、彼はスタジアムの前の芝生に寝転んでいた。すると警察がやってきて、「何をしているんだ?」と聞かれた。彼は「体調が悪い。PK戦が行われている。弟がLeipzigでプレーしている、そんなの見てられない。」と言ったらしい。母もすっかり疲れてしまっていた。

インタビュアー:5回目の決勝戦、この統計では元Bayernの選手だけがあなたと肩を並べることができます。あなたとポカールの関係はどうなっているのですか?
Kampl:良い質問だね。非常に特別なもので、常にジェットコースターのような感情を味わうことができる。Dortmundでの最初の1回目ではBayernとの準決勝でSchweini (Bastian Schweinsteiger)に2回のファウルをして、イエローカード2枚で退場になったから出場停止だった。その時、自分はチームを助けることができず、Wolfsburg相手に1-4の大敗を喫してしまった。その後、RBでBayern戦、Dortmund戦と2度の敗戦を経験した。そして去年の夏、ついに、ついに初勝利を挙げることができた。今、自分たちは何としてもそれを守りたいの。それがケーキの上のアイシングなるだろう。もしかしたらこれが最後のベルリンになるかもしれない、と自分は去年の時点で既に思っていた。今、自分は再びベルリンに戻ってきた。