RB Leipzig №22 David Raum〔公式会見〕(2022/8/2)

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チームの第一印象について...。

David Raum:チームにはすぐに歓迎された。Xaverが言っていたようにバシバシとみんなに叩かれながらトンネルを駆け抜けなければいけなかったよ(笑) 最初のトレーニングはとても楽しかった。練習の前にはチームに紹介されて、みんなに挨拶をした。ファンの人たちも多くいたし、親切に接してくれた。ここに来れて嬉しいし、ここでは良い時間を過ごすことができそうだ。

移籍の決断について...。

Raum:昨季終了後には代表ですぐにネーションズリーグがあった。Hoffenheimで良いシーズンを過ごせたことは自分でも理解していたし、今年の頭には契約も延長していた。ネーションズリーグが終わってからは一度頭の中をリフレッシュさせたかったから、他のクラブからの話やオファーについては聞きたくないと伝えていた。バカンスを終えた後にオファーが届いた。どんな選手でも、いつかは次のステップに進みたいという夢を持っている。自分にとってのそれはトップレベル、すなわちCLでプレーし、そこで足がかりを掴みたいというものだった。初めての経験を積みたいという思いがあった。昨季はHoffenheimで初めて1部でプレーすることになり、とても良いシーズンを送ることができた。今、次のステップを歩まない理由はないと思ったし、RB Leipzigは自分にとって完璧な次のステップだった。

かつてのチームメイトについて...。

Raum:多くのメッセージを貰ったし、それらはみんなポジティブなものだった。Hoffenheimには1年しかいなかったけれど、それでも多くのチームメイトや友達ができたし、これからも連絡は取り続ける。個人的なお別れの挨拶もすることができたし、みんながこの移籍に理解を示してくれた。

移籍交渉について...。

Raum:最初の話し合いをした時から、RB Leipzigは常に自分のために力を注いでくれた。監督との最初の話し合いも、首脳陣との話し合いもとても前向きなものだった。チームの始動が近づいていたのにもかかわらず、時間を割いて自分がバカンスを過ごしていたイビサにまで訪ねてきてくれた。話し合いはとても前向きで、良いものだった。それに、RB Leipzigは完璧な条件を提供してくれる。既に言ったように、ここではCLでプレーすることができる。DFBポカールで目の当たりにしたように、このクラブではタイトルを勝ち獲ることもできる。もちろん、5バックでプレーするチームのフォーメーションは自分に完璧に合っていると思うし、それも要因となった。全体として、RB Leipzigは大きな展望を描き、明るい将来をが期待できるビッグクラブだし、そのような意味でも完璧に合っていると思う。

カタールでのW杯の半年前に移籍を決意したことについて...。

Raum:考え抜いた末の決断だった。代表の監督を務めるHansi (Flick)とも常に密に連絡を取り合っていた。彼と電話もした。彼は選手の頭の中で何が起こっているのか、次のステップはどうなるのかを常に知りたがっている監督だ。ネーションズリーグの期間中には、かなり早い段階からこの夏に何かが起こるかもしれないという話をしていた。RB Leipzigとの相性が良く、CLでもプレーすることができ、ここで次のステップに進むことができるという自分の考えに確信を持ってくれた。Leipzigで自分の力をきちんと発揮できると確信しているし、それがカタールでのW杯にも繋がると思うし、一緒にW杯に行きたい。

Domenico Tedescoとの話し合いについて...。

Raum:個人的にも、人間的にも彼の態度に大きな確信を持った。彼は若い監督として、大きな野望を抱いている。昨年の試合も見たけど、彼のフォーメーションやサッカーはとても気に入っている。チームを作り上げてきた彼のやり方が好きなんだ。それから、自分のポジションに関する個々の事柄や、個人的なことについても話した。すぐに意気投合し、交流が深まったことが決め手となった。監督や首脳陣、共に働く仲間、毎日ピッチで一緒にいる仲間と良い関係を築けるかどうかは自分にとって重要なことだ。それは言うまでもなく当然のことで、だからこそ、彼と一緒に仕事をするのが楽しみなんだ。

3部へのローンの可能性があった時期からCL出場クラブに移籍するまでについて...。

Raum:自分にとって、夢はすぐには現実とはならなかった。FürthではWGの選手としてプロになった。2年半から3年間は途中出場が中心で、2部での足掛かりをつかむことができなかった。そこから左SBへとコンバートされることになった。それでも、最初は2番手でしかなかった。出場機会を得るために3部に行くことも考えた。ただ、そこからはトントン拍子で事が進んで行き、U21EUROのチャンピオンになり、昨季は初めて1部でプレーし、代表の選手になれた。そして、Leipzigのようなビッグクラブへの移籍というステップを歩んだことで、CLでプレーすることができるかもしれない。もちろん自分にとっては大きな夢が現実となった時だ。

同じ代理人会社ROOFに所属するSchlagerやLaimerとの話について...。

Raum:2人とは話していない。ただ、代理人会社についてはクラブとの成り行きがあることは耳にしたことがある。まだ合流してからの日も短いし、チームのみんなをこれから知っていけることを楽しみにしている。Benny(Benjamin Henrichs)は色々と教えてくれたし、Klosti(Lukas Klostermann)も代表の頃から知っている。他の選手達もこれから知っていくことになる。

Angeliñoというライバルがいることについて...。

Raum:CLで戦うという野心を持ったクラブでは自分のポジションでプレーする他の選手が常にいるということは明らかだ。自分のポジションにいつも自分1人だけという贅沢な状況ではない。競争はビジネスを活性化させると自分は言っている。Angeliñoは純粋にトップクラスの左SBだ。でも、自分とは異なるタイプの選手だと思っている。いずれにせよ、自分のことは自分でやらなければならないし、自分はピッチに立ちたい。良いパフォーマンスを発揮したい。全力を尽くし、自分のことに集中したい。もちろん、(記者の方が)仰るようにAngeliñoはトップクラスの選手だ。

具体的なAngeliñoとの違いについて...。

Raum:Angeliñoはテクニカルで、ドリブルという強みを持っている選手だ。彼には彼のクオリティがあり、彼の強みがある。自分の強みはインテンシティ、スプリント、ランニング、そして毎試合1度は供給するクロスだ。これらの強みをここで見せたい。だからこそ、シーズンががもうすぐ始まり、自分の強みをピッチで発揮することが楽しみなんだ。

HalstenbergやGvardiolなどポジション争いのライバルにもなり得る選手たちについて...。

Raum:異なるポジションでプレーすることができる選手がチームには多くいる。自分は自分のパフォーマンスを発揮することだけに集中したい。メンバーを決めるのは監督がすることで、選手が決めることではない。自分にできることは日々のトレーニングで全力を尽くすことだし、初日のトレーニングからそうすることができた。これが自分のここでのやり方だ。自分はピッチで自分の力を発揮したい。

2部でプレーしていた1年半前からこれほどの急上昇となった要因について...。

Raum:決定的な要因は左SBへのコンバートだと思っている。左SBとしてプレーし始めてからはまだ2,3年しか経っていないが、それまでは攻撃的な選手だった。Hoffenheimでは5バックの大外の所謂ジョーカーとしてプレーした。もちろんこのポジションでプレーすれば攻撃面の良さを出すことができる。左SBへのコンバート、そして継続的に出場機会を得ることができたことが大きかった。Fürthでも試合に出続けるきっかけになったし、U21代表にも選ばれた。そこからはそれこそ、出場停止で出れなかった昨季のライプツィヒでのLeipzig戦を除くほとんど全ての試合に出場してきた。若い選手は出場機会を得ることで1番成長することができると思っているし、自分の場合もそうすることで上手くいった。

André Silvaについて...。

Raum:André Silvaとは既に少し話をした。ヘディングに強く、敵陣のPA内で自己主張できる選手がチームにいてくれることはいつでも喜ばしいことだ。これからの数日間でピッチ上での相性を試すことができるし、それから彼に良い形でクロスを供給することができればと思っている。

プライベートについて...。

Raum:(3部屋(Raum)のアパートを見つけたのかというダジャレを含めた記者の質問に対して...。) 悪くはなかったね(笑)
自分は恋人とペットのミニチュアダックスフンドと一緒にここに越してきた。今はまだホテルに住んでいて、アパートか一軒家を探しているところだ。恋人はいつも交渉の席にも着いていたし、ライプツィヒに来ることをとても楽しみにしていた。他の選手の恋人たちという新しい友人とも出会えたしね。自分たち2人は親切なライプツィヒの人たちにとても満足している。

タトゥーについて...。

Raum:気づいてくれたように、夏にいくつか新しいタトゥーを増やした。脚と左手に新しいタトゥーを描いてもらった。前にも言ったことがあるように、ボディーアートやタトゥーが好きだし、今後数年でさらに増えていくかもしれない。タトゥーについては1つ面白いことがあるんだ。自分の星座が牡牛座だから雄牛のタトゥーが描かれているんだよ。でも、これはRB Leipzigとは関係なくて、以前からあったものなんだ。これだけはちゃんと言っておかないとね(笑)

リーグ優勝について...。

Raum:まずはBayernの補強に目を向けないわけにはいかない。彼らがリーグ優勝の最有力候補であることに変わりはないし、いくつかのタイトルを獲得する可能性が1番高いクラブだろう。ただ、それでも自分たちも昨季にタイトルを獲ったチームを保っているし、それこそが自分がここに引き寄せられた理由だ。新たに加わった自分もそんなチームの力になりたい。どれくらいBayernを悩ますことができるかは様子を見てみよう。

BayernやDortmundの補強について...。

Raum:クラブが強化するため選手を獲得することはいつもあることだ。でも、最も重要な移籍は自分がRB Leipzigに加わったことだと思うよ(笑)

LeipzigがTimo Wernerに関心を持っていることについて...。

Raum:それは自分の専門分野ではない。自分が言えることはTimoは人としてすごく気が合う良い奴であるということだ。みんなが知っているように彼はここRB Leipzigで活躍し、イングランドに活躍の場を移した。ただ、少し苦しんでいるようにも見える。もし可能性があるのであれば、彼がチームに加わることは嬉しく思う。ただ、それに関しては自分が下す決断ではない。彼が非常にレベルの高いトッププレーヤーであることは言うまでもない。

自身の成長の余地について...。
自分はいつも自分に対してとても批判的だ。改善の余地はたくさんあるよ(笑) 当時の自分のコンバートは必要に迫られてのことでもあった。左SBでプレーできる人がいなくて、左利きだったというだけで自分がプレーすることになったが、SBとしてのノウハウを教えてもらうことはなかった。その後にStefan Leitl(現Hannover監督)とAndre Mijatovic(現Hannoverアシスタントコーチ)がチームに来た。そして、そのポジションで練習をする自信と学ぶ時間を与えられ、ルーティンも確立することができた。試合を重ねるうちに安心感も出てきた。そこで自分の強みを発揮できることに気づいた。Leipzigにはレールプレーヤー(線路を走るようにサイドを上下動する選手)というポジションがあり、自分が1番好きなポジションだ。自分のスキルを活かしてチームに一番貢献できるポジションだと思う。