Tottenham Hotspur FC №16 Timo Werner〔インタビュー〕(2024/2/16)

RB Leipzigでの過去について...。
時には人と人の間、あるいは選手と戦術が合わなくなることさえもある。自分があのような状況にあったことの不平を言える人はLeipzigにほとんどいなかった。長い間感じていたような喜びはもうなかった。結局のところ、Leipzigはもう好ましくなかった。だから、自分がTottenhamに行くのは関係者全員にとって正しい選択だった。当初は、ここでこんなにうまくいくとは思わなかったし、すぐに気分が良くなるとは思わなかった。

EUROへの出場の可能性と移籍の関係について...。
EUROは一役買った。ただ、それが主な理由ではなかった。クラブと監督からの関心はそれを差し引いても大きすぎるものだった。自分がここに移籍したのは、まさにそれが必要だったから。サッカーの楽しさをもう一度見つけて、まさに今のようにサッカーをしたかった。もしかしたら、それが最終的にEUROでプレーすることに繋がるかもしれない。

まだRBでトレーニングキャンプをしていた時の移籍手続きについて...。
最終的にはとても早く決まった。Tottenhamから2、3週間前に連絡があった。ただ、冬の中断期間を通して、Leipzigで自分の道を切り開くことができると思ったから乗り気ではなかった。Tottenhamからの関心が強まり、自分の代理人に何度も連絡をくれたりするうちに、最終的には NOとは言えなくなるタイミングが訪れた。

今の精神状況について...。
楽しさが完全に戻ってきた。人間的に大きく変われたし、より幸せになった。5試合を終えて、移籍で報われたと言える。ただ、シーズンはまだ長い。最初のパフォーマンスを積み重ねていきたい。ただ、自分たちのスタジアムで自分たちのサッカーをする。これだけでもこの5試合に価値があった。

移籍直前のMarco Roseととのやり取りについて...。
意見交換は比較的少なかった。シーズン前半、監督が自分のことをどう考えているか、自分と一緒に何を計画しているかは明らかだった。だから、このステップを踏み出すことは比較的簡単だった。

かつてのクラブChelseaと同じ都市にあるビッグライバルへの移籍について...。
もちろん、少し奇妙なことだ。ドイツではDortmundからSchalkeに移籍しても、誰もが 「万歳」と叫ぶわけではない。ただ、特にロンドンにはたくさんのクラブがあるから、戻ればライバルクラブでプレーすることになる可能性が高い。今、自分はChelseaの最大のライバルでプレーしている。ファンからの評価が高かったこともあり、最初の頃は心配だった。それでも、世界最高のリーグに戻り、本当にサッカーを楽しんでいたあの頃に戻ることは自分にとって重要だった。当時はそんなことは気にも留めなかった。

ロンドンの街について...。
Chelsea時代にロンドンに住んだことがあるから、そもそもなんでロンドンを離れたんだろうって思うこともある。自分にとって、ロンドンは世界最高の都市の一つだ。この街の全てが自分に喜びと楽しみを与えてくれる。

ブンデスリーガプレミアリーグの根本的な違いについて...。
プレミアリーグは今、他のリーグが追いつけないほどの宣伝効果を持っている。彼らは早くから、自分たちをいかにうまく売り込むかを理解していた。また、ここでプレーされるサッカーにも特徴がある。ドイツではファウルの笛が吹かれるプレーも、ここでは笑われる。ここではただ試合を続けるだけだ。Brighton戦の60分頃には足が痛かった。とてもオープンな試合で、一進一退の攻防が続いてた。ドイツでは大声で何度もチャントが繰り返される。ここでは攻撃開始と同時にスタジアムが自分についてきてくれることに気づく。ファンの哲学も全く違う。ここではゴールよりもタックルが称賛されることもある。それはとても印象的だ。