RB Leipzig №25 Dani Olmo〔インタビュー〕(2020/5/13)

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インタビュアー:Mr. Olmo、コロナ危機は特にあなたの母国スペインを揺るがしましたね。ドイツでの検疫期間はどのように過ごされたのでしょうか?
Dani Olmo:最初はかなり大変で奇妙な感じだったけど、スペインとドイツの状況は比較できるものではなかった。少なくともドイツでは夜間の外出禁止令はなかったし、散歩に出かけることもできた。父と一緒に住んでいるけど、クラブと保健所以外で出かけることは多くなかった。家でトレーニングを積んでいたし、今は再開が楽しみだ。

インタビュアー:他のリーグと比較して、これほど早く再開されることに驚きましたか?
Olmo:再開はプレーができる状況だから決まったと考えている。クラブや保健所から細かな規定が全て伝えられている。この判断が時期尚早だったとは思わないし、問題はないと思う。

インタビュアー:Dinamo ZagrebからLeipzigに移籍して以来、1ゴールを決めています。今シーズンの残りの期間での個人的な目標はありますか?
Olmo:今季の後半は夏のEUROとオリンピックに向けて非常に大事なものだと考えていた。両大会とも延期になってしまったものの、両大会に参加したいという目標は今も変わらない。もっと上手くなれるように取り組み続けないといけないし、今はLeipzigのために全てを注ぎ、チームの力になりたい。

インタビュアー:近年のあなたの確かな成長は2014年にFC BarcelonaからDinamo Zagrebへ移籍したことから始まりました。その時、数あるチームの中からクロアチアを選んだのはなぜですか?
Olmo:自分の将来について考えていた。Dinamo Zagrebは育成に定評のあるクラブだったし、16歳だった自分にトップチームの練習に参加する機会も与えてくれた。若い選手にとってはとても有益なことで、他のクラブではこのようなことはなかった。ちょうど将来のことを考えていた時期で、家族とも相談して移籍を決めた。

インタビュアー:このステップを後悔したことはありますか?
Olmo:この移籍に関しては後悔したことは一度もない。自分はプロになるという夢をずっと追い求めていた。より高いレベルで生き残るためにはまだまだ足りないことは多いと思うけど、プロになることはできた。幸いなことに、ザグレブでは全てがうまくいった。

インタビュアー:これまでのキャリアの中で一番大変だったことは何ですか?
Olmo:サッカー選手としての人生は短いから、もちろん厳しい時期もある。クロアチアでも全てが順調だったわけではない。プロの選手たちとプレーし始めた最初の頃は大変なことがとても多かった。他にも、2年目はトップチームにあまり関われなくなったから、精神的にきつかった。でも、自分自身を鍛え続ければ、必ず成功すると思っていた。

インタビュアー:あなたは多くのタレントが生まれるFC Barcelonaのラ・マシアの出身ですね。そこで最も多くを学んだのは誰からですか?
Olmo:とても良いコーチに恵まれたし。多くの人から学んだ。例えば、Sergi Milàの下ではU12の時に初めてチームの得点王になった。また、当時はTorneo de Brunete(マドリード近郊の有名なユース大会) でも優勝した。また、BarçaのU16で過ごした最後のシーズンには世代別代表に初めて招待されるほどの活躍をしたことを覚えている。記憶が正しければ、当時は自分の学年の得点王にもなった。カタルーニャ代表でもプレーさせてもらったけど、残念なことにスペイン選手権の準決勝でアンダルシア代表と対戦して、敗れてしまった。全般的にBarçaでの6年間はとても良い思い出だ。

インタビュアー:Leipzigへの移籍を決める前、Barçaも打診をしてきたと言われています。なぜ、復帰の話が出てこなかったのでしょうか?
Olmo:なぜBarcelonaに戻らなかったのかという問いは僕に投げかけるものではない。色々なことが報道されていたけど、実際にその話があったのかどうかも分からない。ただ、事実として言えることはBarçaでは非常に良い時間を過ごせたこと。もちろん、どこかのタイミングで新たなステップを踏み出さなければいけないことも分かっていた。1月にLeipzigは僕に最も関心を示してくれたクラブの1つだった。だから、最終的に僕はLeipzigへの移籍を決断した。

インタビュアー:Atlético Madridなど、スペインの他のクラブもあなたを獲得するために試みたと言われています。いつかスペインに戻りたいですか?
Olmo:今も、「母国スペインのリーグでいつかプレーしたい」という思いは持っている。多くの人を魅了する世界で最もレベルの高いリーグの1つだし、プレーしたくない理由なんてないだろう。

インタビュアー:でも、なぜLeipzigを選んだのですか?強い関心だけで、あなたを説得させることは無理なのではないですか?
Olmo:Leipzigへの移籍を選択したのはクラブからの強い関心だけではなく、クラブのプロジェクトと多くの優れた選手がいたことも影響している。スカッドには若く、今後さらに上のレベルでプレーできるような選手が多くいる。これは今季のリーグとCLからも明らかだ。中断前のような結果を出し続ければ、タイトルを争うこともできるだろう。

インタビュアー:リーグ首位のBayern Münchenとは勝ち点差は5です。ロッカールームで優勝の話をすることはありますか?
Olmo:Bayernとの勝ち点差についてではなく、やっと再開されるリーグ戦についてを今は話している。Bayernとの勝ち点差が5なのはもちろん事実で、彼らは強く、勝ち点を多くは落とさないだろう。僕らは年を追うごとにチームとして強くなって、たくさんのタイトルを獲れるように集中するだけだ。

インタビュアー:Julian Nagelsmannとの仕事はどのようなものですか?
Olmo:Nagelsmannはそれぞれの選手にどんなプレーを求め、チームがどのようにあるべきなのかをきちんと把握している。そして、彼はそれをきちんと伝える。テクニカルエリアでも積極的に声を出し、練習では1対1、2対1でのカウンター攻撃や狭いスペースでのポゼッションなど自分たちがよく直面するシチュエーションや、相手と対峙する際のシチュエーションの再現もする。Leipzigに来てからNagelsmannからは多くのことを学んでいる。

インタビュアー:Timo Wernerというブンデスリーガ屈指のストライカーと一緒にプレーしていますね。彼の選手としての特徴は何でしょうか?
Olmo:Wernerはよく動くから、多くのスペースを与えてくれる。彼は典型的な9番の選手ではなく、大外のレーンでもプレーする。彼の俊敏性とスピードで深さをとることができるし、彼によってチームには多くの可能性がもたらされている。

インタビュアー:WernerにはLiverpoolやReal Madrid、Barçaといったトップクラブとのうわさがあります。彼はどこに一番フィットするでしょうか?
Olmo:移籍の噂が多くあがっているけれど、一番フィットするのはここブンデスリーガのLeipzigだ。Timoとの連携に問題はないからね。

インタビュアー:Dayot UpamecanoはWernerと同じように熱望されている選手です。彼についてはどう思いますか?
Olmo:Upamecanoのことは長い間知っている。去年のU21のEUROでも対戦したし。彼は強くて、速くて、アグレッシブな選手。彼に競り勝つことは至難の業だ。そして、僕と同じ1998年生まれで若い。Leipzigにとっては今もそうだし、今後もとても重要な選手だ。

インタビュアー:Leipzigに移籍して一番お世話になった選手は誰ですか?
Olmo:移籍してきてから1番助けてくれたのはYussuf Poulsenだ。キャプテンの1人で、1日目から「何かあったらいつでも言ってくれ」と声をかけてきてくれた。彼はピッチの内外でナイスガイだ。

インタビュアー:サッカーでお手本としている人は?
Olmo:昔はAndres Iniestaと同じタラサ出身のXaviを尊敬していた。今はLeo Messiを尊敬している。