RB Leipzig SD Markus Krösche〔インタビュー〕(2020/08/08)

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Leipzig SDのMarkus KröscheがCL、そしてWernerとRangnickとの別れについて話したインタビュー。

インタビュアー:Mr. Krösche、RB LeipzigがAtlético相手に打ち勝つ可能性はどれほどあると考えていますか?
Krösche:1試合で決着をつけることになったことから確立は50:50だとみている。その日のコンディション次第だろう。Atléticoがクオリティの高い、経験豊富なチームだということはもちろんわかっている。だが、我々も優秀な監督といい選手たちが揃った若くハングリーなチームだ。多くの選手たちは準々決勝をプレーするのが初めてだが、皆が前を向いて一泡吹かせてやろうという気持ちで満ち溢れている。我々が今までに成し遂げてきたことを超えるくらいのね。

インタビュアー:コロナの影響もありますが、Atlético戦の対策はどのように立ててきましたか?
Krösche:残念なことにAtléticoの試合を現地で見ることはできなかった。ただもちろんビデオ資料を通じてAtléticoの試合を見ることはできている。どちらにしても今日では相手の分析の8割はビデオからの分析を行なっている。なので、特段Atletico対策をするにあたっての問題はなかった。

インタビュアー:Atléticoが7/19まで公式戦を戦っていたことは不利に働くと思いますか?
Krösche:まず初めに、CLを続行することができることをとても嬉しく思う。コロナの影響もあってイレギュラーではあるものの、参加チームの全てがそれに対応する形となる。我々が長めの休暇を取れたことやAtléticoが直近まで公式戦を行っていたことが有利に働くのか不利に働くのかはこのようなデータが存在しないため分からない。

インタビュアー:LeipzigやAtalantaはリスボンでの戦いで下馬評の低いチームだとみられていると思いますか?
Krösche:もちろん他に残っているチームをみると、我々よりも名の知れた大きなチームが残っていることは一目瞭然だ。ただ、Atalantaも我々も準々決勝に辿り着くまでに懸命に戦った。我々はTottenhamを倒してこの場に辿り着いた。Atléticoが我々を下に見て余裕をもって戦うなんてようなミスをするとは思わない。彼らは我々にどのような力があるかをはっきりと理解している。それにDiego Simeoneが我々を引き当てた時にうれし涙を流すような感情になったとは到底思い難い。

インタビュアー:LeipzigがCLを制することはどれほど現実的なことだと思いますか?
Krösche:どのチームにも優勝のチャンスはある。試合数が減ったことも影響するだろう。もちろん我々にもチャンスはある。

インタビュアー:Bayernと当たる場合は決勝です。
Krösche:このような組み合わせになったことは悪いことではないだろう。ただ、そのような決勝になる確証はどこにもない。

インタビュアー:Timo Wernerがいないことはどれほど影響すると思いますか?
Krösche:Patrik Schick、Dani Olmo、Yussuf Poulsen、Christopher Nkunku、Marcel Sabitzer。我々には得点を挙げることができる選手はたくさんいる。Timoは我々にとって非常に重要な選手だった。ただ、彼がいなくても我々は準決勝に進出する自信はある。

インタビュアー:Salzburgから24歳のHee-chan Hwangを獲得しました。彼がWernerの後継者ですか?
Krösche:いいえ。Wernerのこれまでのチームへの影響力から彼の穴を完全に埋めることは不可能だ。特に昨季の彼は理解しがたいほど素晴らしい成績を残した。Hwangは異なる選手だが、それでも彼の能力がチームの目標達成のための力になることは間違いないだろう。彼はスピードに長けており、我々のプレー哲学にも精通している。それに彼は多くのアシストも供給することができる。彼を正当に評価するためにも彼をWernerの後継者と言うようなことはしない。Wernerの移籍を我々はチームとして受け止めなければいけない。ただ、チームとして彼の穴を埋めることができるクオリティの高い選手たちは揃っている。

インタビュアー:WernerのChelsea合流後の写真などを見ることができると思いますが、それらをみて心を痛めましたか?
Krösche:私はサッカーのロマンチストではない。TimoにはChelseaに行く機会があって、彼がその決断を下した。彼は我々と素晴らしい成功を収めた。そして今、彼は新たな挑戦をすることを決めた。そのことに関しては何も問題はない。これはビジネスでもある。我々はTimoの成功を願っている。

インタビュアー:彼がリスボンでの残りの試合をプレーしないことに対して恨みを持っていますか?
Krösche:彼はChelseaでの新しいシーズンに向けてのプランがあるし、新たな環境での挑戦にもなる。クラブも文化も変わる。このことに関して恨む気持ちは全く持ってない。

インタビュアー:Wernerはチームと連絡を取っていますか?
Krösche:多くのチームメイトたちと連絡を取っているし、クラブやスタッフとも非常にいい関係性を保っている。彼は我々の成功を祈っているだろう。

インタビュアー:Nagelsmannは試合が近づくにつれて感情が高まっていますか?
Krösche:いいえ。彼はいつも通りで何も違いはない。ただ、もちろん彼もクラブの他の関係者と同様にCLを楽しみにしている。このイレギュラーなスケジュールや休暇の後のトレーニング調整や負荷管理は簡単なものではない。

インタビュアー:Nagelsmannと同様にあなたにもタイトルによるボーナスが契約に含まれていますか?
Krösche:それについては忘れたよ(笑)

インタビュアー:LeipzigでのSD1年目が終わろうとしています。ここまでをまとめるとどのように見ていますか?
Krösche:コロナの影響もあって起伏のある1年だった。ただ、その一方で成功したシーズンでもあった。リーグ戦では3位で終え、CLでも準々決勝に進出した。クラブの歴史の中で1番成功を収めた。これからリスボンでこの歴史の続きを築けるかどうかは我々次第だ。2試合の結果次第で歴史に残る決勝進出を決めることができる。

インタビュアー:Ralf RangnickがRedbullから去りました。彼がいなくなることはRedbullのフットボールにどのような影響を及ぼすと思いますか?
Krösche:19/20シーズンは既に彼はLeipzigに直接かかわっていたわけではないが、それでももちろん彼のこれまでの貢献は今季のリーグやCLでも大きな役割を果たした。彼は我々のゲームプランを作り上げ、強固なものへとした。Redbullから去ることを決めたのは彼の判断だ。我々は彼の判断を尊重する。

インタビュアー:彼は再び現場に戻ってくると思いますか?
Krösche:私はそう思う。Ralfはサッカーに取りつかれている。彼は非常に高度な専門的知識を持ち合わせているし、これまでどこでも成功を収めてきた。

インタビュアー:CLが終われば移籍市場がさらに活発化することが予想されます。Leipzigが移籍市場に€30Mしか投下できないと言われている話は本当ですか?
Krösche:具体的な金額についてのコメントは控えるが、コロナ危機によって見方を換えなければいけないことは間違いない。無観客で試合を行わなければならず、さらにスタジアムが100%の収容率に戻るにはまだまだ時間がかかる。もちろんこれは収益減に繋がる。またスポンサーなどによる収益もコロナによる影響でどのようになるかは分からない。だからこそ我々は財政的に安定した状態を保つためにも予算を修正しなければならない。

インタビュアー:来季に向けてPatrick Schickの獲得は行いますか?Romaは€25Mを要求しているとされています。
Krösche:もちろんPatrickをチームに残したいと考えているし、チームに完璧にフィットしている彼を獲得するために長く交渉を行なっている。彼自身もLeipzigに残留しここでプレーを続けたいことを明言している。そのため我々はRomaとクラブ間の解決策を見つけようとしている段階だ。

インタビュアー:Dayot Upamecanoは多くのオファーが届いていたにもかかわらず2023年まで契約を延長しました。
Krösche:彼はチームにとって非常に重要な選手で、我々にとっても彼の契約延長は大きなものだった。彼はヨーロッパの多くのトップクラブが獲得を狙っていたが、我々と引き続き歩むことを選択した。