RB Leipzig №10 Emil Forsberg 〔インタビュー〕 (2020/08/12)

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クラブ史上初のCL準々決勝を戦うLeipzig。そのLeipzigで2015年からプレーしCLで6得点を挙げてきたForsbergのインタビュー。

インタビュアー:Mr.Forsberg、''Doing an Ajax’’というフレーズを聞いたことはありますか?
Forsberg:(笑)ないね、1度もそのフレーズは聞いたことない。ただ、それがどのようなことを意味しているのかは分かるよ。

インタビュアー:イギリスメディアはこのフレーズを使って昨季のAjaxと似たようなことを再現することができるチームはどこか?という企画を行なっているそうです。Leipzigは再現することができると思いますか?
Forsberg:我々は似たような幸福感を引き起こしたいと考えているし、クラブとしてこのリスボンでの戦いを''Missao Final''と名付けている。これからもわかるように我々の目標は決勝に行くことだ。そして自分はこのチームならそれが実現可能だと思っている。

インタビュアー:昨季のチャンピオン、Liverpoolを倒したAtléticoと準々決勝では対戦します。このような相手に対して、チームとして、また個人ではストライカーとしてどのような対策が必要だと考えていますか?
Forsberg:決勝トーナメントでの経験が豊富なチームと対戦することになる。相手が嫌がるように準備をしたい。Atléticoは非常に戦術的に規律のあるチームで、メンタル面もそれに大きく関係している。また情熱的なDiego Simeoneという監督もいる。我々はそれらに向けて準備をしておかなければいけない。彼らは我々を精神的に窮地に追い込ませるためにも試合開始からエンジン全開で来るだろう。我々はこのAtléticoのアプローチをしっかりと乗り越え、全力を尽くして立ちはだかっていかなければならない。

インタビュアー:Timo Wernerの不在はどれほど厳しいものだと思いますか?
Forsberg:彼は過去4年にわたってクラブに大きく貢献してきた素晴らしいストライカーだ。彼の得点やアシスト数だけでそれを語ることはできない。Timoは彼のキャリアにおける次のステップを踏み出す準備ができていた。そして、彼はそのステップを踏み出すに値する選手だ。

インタビュアー:Wernerの移籍はどのようなものを生み出すと思いますか?
Forsberg:我々は若くポテンシャルに溢れたチームだ。チームメイトの多くは次のステップを踏み出す準備がすでにできていると思う。Timoの移籍はそんな彼らがより自身を成長させようとすることに繋がるし、トップクラスになりえる自分の能力を他所に証明する大きな機会ももたらした。

インタビュアー:今季のCLでの個人の働きをどう評価しますか?
Forsberg:CLでのパフォーマンスについては満足している。チームを助ける重要なゴールも決めることができたしね。ここまで勝ち上がるにつれてのチームとしての働きは悪くなかったと思う。シーズンが進むにつれてチームは成長してこれたし、試合毎に良くなっていった。Tottenhamとの試合ではいままで積み上げた経験を上手く生かすことができて、あのようなトップクラスの相手に勝利を収めることができた。我々はあのような試合を続ける必要がある。全ての試合から学ばなければいけないし、どの試合も勇気をもって戦わなければいけない。特に今はCLでのトーナメント形成での試合しか残っていないから。

インタビュアー:コロナによる影響で今季のCLはリスボンでの集中開催になります。準々決勝と準決勝は1試合で勝ち上がりを決めることになります。この方式への変更についてはどのように考えますか?
Forsberg:リスボンでの開催に変更になっても観客がいないことは残念なことだ。ただ、そうでなければいけない。健康はまず初めに来るべきだ。ただ、その点を含めてもCLを続行することができるのはとても喜ばしいことだ。UEFAの決断の下で行われるこのAtléticoとの試合では、我々がヨーロッパのトップ8のチームであることをきちんと証明したい。

インタビュアー:このようなトップレベルの試合が無観客で静かな状態で行われることはどう影響しますか?
Forsberg:空っぽのスタジアムでプレーするのは奇妙な感じがする。普段は40000人の観客がいるスタジアムでピッチに立つことに慣れている。もちろん観客が後押ししてくれることは間違いない。ただ観客がいない以上、次の90分がどれだけ重要なものなのか、どれだけ自分たちを奮い立たせることができるかは自分たち次第だ。それはトレーニングの時のような環境だとしても変わらない。CLでプレーしていること、試合に勝ちたいという気持ちは絶対に忘れてはいけない。自分たちで自らを鼓舞することはブンデスリーガでも既に実証済みだ。だからリスボンでの静けさに心配はない。

インタビュアー:ドイツでは教会と政府がスタジアムの部分的開放に向けての話し合いをしています。選手として無観客のスタジアムと20000人なり60000人のスタジアムとの違いはどう感じますか?
Forsberg:選手としての意見を求めているのであればたったの10人観客が来るだけでも大きな進歩だ。あとは実現可能な規則が作れるかどうかだ。もちろん誰もが満員のスタジアムに1日でも早く戻ってきてくれることを願っている。ただ健康第一なのは当たり前のことだ。

インタビュアー:CLに向けての調整をする前に母国のスウェーデンに戻ることはできましたか?
Forsberg:3週間スウェーデンの自宅で素晴らしい休暇をとることができた。到着も出発もすべてのことが上手くいった。

インタビュアー:スウェーデンはコロナ対策が特殊なことで話題になりました。スウェーデンの状況をどのように見てどう評価されましたか?
Forsberg:もちろんそのことについての話は聞いていた。意見の違いはあった。自分はウイルス学者ではないのでその点についての言及はできない。自分から言えることは、おそらく世界中のすべての人が考えているようにこのコロナウイルスに対して上手く対宇することができると願っているということだ。

インタビュアー:28歳でLeipzigでは年長者の1人になりますが、リーダーとしての役割をどれほど求められていると思いますか?
Forsberg:Leipzigでプレーして5年半になる。クラブのことやクラブがどう機能しているかは理解している。移籍当初は新しい国で文化も異なった。これからは自分のこれまでの経験をもとに、Leipzigで新たな挑戦を始める当時の自分と同じような境遇の選手たちの手助けをしていきたい。調子はどう?と尋ねるだけでも十分な時もある。ただ、新たに移籍してくる選手の多くは自らこのクラブに馴染もうとしている。チーム内でいい雰囲気を保つこと、規律を守ることがどれほど重要なことかどうかはみな賢いから分かっている。

インタビュアー:kickerのインタビューでは家族全員がライプツィヒでの生活に満足していると話されていましたが、Leipzigでキャリアを終えることも現実的なプランの1つとしてありますか?
Forsberg:それについては30になってから話し合う。Leipzigでの契約はまだ2年残っている。少なくともそれまではここで生活しチームのために全力でプレーし、チームに貢献したい。サッカー選手としては1番脂が乗っている年齢だし、自分が何をできるかは分かっている。

インタビュアー:André Schürrleが29で、Benedikt HöwedesとSandro Wagnerが32で引退を決断しました。自身の引退については既に何か考えていますか?
Forsberg:身体が言うことを聞いてくれる限りはプレーをし続けるつもりだ。そして、トレーニングに行きたいという意思、ボールを蹴りたいという意思があり続ける限りは当たり前だが辞めることはない。サッカーを愛しているし挑戦をすることは大好きだ。だから引退のことについては何も心配していない。