RB Leipzig №14 Tyler Adams〔インタビュー〕(2019/6/25)

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インタビュアー:Tylerはサッカー選手としてのキャリアに加え、通信教育でスポーツ心理学を学び、人間の振る舞いについてを専門としていらっしゃいますね。その興味はどこから来るのでしょうか?
Tyler Adams:他の10代の若者と違って、プロのアスリートである自分には残念ながら普通の大学に行く時間がない。若い頃はサッカーのことばかり考えていたが、今は将来のために並行して学位を取りたいと思っている。脳の働きに魅力を感じているから、人間の行動や相互作用の仕組みを学びたいんだ。いつかその知識をスポーツと融合させ、トップアスリートがさらに高いパフォーマンスを発揮できるようサポートしたい。

インタビュアー:勉強した内容は日々のトレーニングにどのように活かせるのでしょうか。
Adams:Leipzigにはスポーツ心理学者がいて、練習の後に定期的に指導内容について話し合っている。勉強で得た多くのことが既に役に立っている。例えば、プレッシャーへの対処法を学んだり、さまざまな方法について話し合ったりしている。自由な時間にそのようなことに取り組めば、自分や自分のパフォーマンスの助けになるに違いない。

インタビュアー:もっと多くのサッカー選手がプロとしてのキャリアと並行して勉強を続けるべきでしょうか?
Adams:それは興味深いテーマだ。ほとんどのプロ選手はサッカーに集中しているし、それがとても重要なことであることは明らかだ。とはいえ、自分たちの職業では特にまだ家族がいない場合は平日に比較的多くの自由な時間がある。自分自身と自分の頭脳に挑戦し、常に新しいことを学ぶのは良いことだ。自分もまだ若いから、この分野でさらに学びを増やし、新しい世界を切り開いていきたいと思っている。

インタビュアー:では、自由時間にはプレイステーションではなく勉強している姿を見ることが多いのですか?
Adams:(笑) たまにプレイステーションもやるけど、そこまで極端ではない。友達や兄弟とゲームをしたりして、気分転換をしたい時もある。10代はみんなゲームが好きで、自分も以前はもっと遊んでいた。でも、今は本を読んだりするほうが何か心に残ると思うんだ。

インタビュアー:高校の卒業式はあなたがその日の午後にMLSのゲームを控えていたので、特別に早められたというのは本当ですか?
Adams:式は全ての卒業生のために早められたわけでなく、自分だけだった。自分の父は学校で働いているし、自分自身の小さな式を行うために校長と手配してくれた。他の卒業生は昼からなのに自分は朝7時に卒業証書を受け取った。自分は一度だけ簡単にステージを歩き、写真を撮られ、すぐに午後に行われた試合の行われるニューヨークへと旅立った。試合は負けてしまったが、式で母を喜ばせることができたのが何よりの収穫だった。

インタビュアー:自分の手で卒業証書を受け取った感想は?
Adams:数千席ある巨大なホールで式典が行われたからおかしな状況だった。でも、当然ながら自分が壇上に呼ばれた時、会場にはほとんど誰もいなかった。最前列に座って祝ってくれたのは自分の家族だけだった。

インタビュアー:この式典はあなたにとってどれほど重要なものだったのでしょうか?
Adams:正直なところ、個人的にはそれほど重要なことではなかった。もちろん、学位記を手にしたことは嬉しかったが、最終的には自分よりも母にとって重要なことだったのは明らかだ。母は自分が卒業証書を手にするのを見てとても喜んでくれた。

インタビュアー:お母さんは早くからあなたのキャリアにとても協力的でしたね。若い頃は毎日100km以上車を走らせてニュージャージーまでトレーニングに連れて行ってくれたそうですね。
Adamsレッドブル・アカデミーに入学した初日から母が自分のために何をしてくれているのか、どれだけ助けてくれているのかを理解できた。初めてRed Bullsのトレーニングに招待された時、自分は母に懇願した。プロのサッカー選手になるのが夢で、アカデミーは素晴らしい機会だと思ったからだ。母は自分が幸せになることを一番に考えていたから、この願いを否定することはできなかった。幼い頃、母が自分を支えてくれたことに心から感謝している。他の親がほんの数分子供をトレーニングに連れて行くだけなのに、母は毎日何時間もかけて運転してくれた。

インタビュアー:この経験でさらに感謝の気持ちを持つようになりましたか?
Adams:母は自分のために多くのことを諦め、自分が幸せになるためにできることは何でもしてくれた。自分が学校に通っている間、彼女は働き、その後すぐに自分と一緒にアカデミーに行った。母は常に自分の偉大なロールモデルであり、いつか自分の子どもにも母が教えてくれたような価値観を教えることが自分の目標だ。

インタビュアー:現在のあなたの人生においてお母さんはどのような役割を担っていますか?
Adams:実家にいた頃とは違う形で母は自分をサポートしてくれるようになった。でも、自分にとって一番大切な人であることに変わりはない。自分がドイツに引っ越すのを許すことは母にとってつらいことだったはずだ。家族は自分にとって最も大切なものだ。

インタビュアー:ご自身のことを母っ子とおっしゃっていますね。今、ご家族と遠く離れて暮らすのは大変なことですか?
Adams: 自分の母は片親で、長い間、自分の人生の中で唯一大きな影響を与える人だった。自分たちは一緒に大変な時を過ごしてきた。母は自分のために、自分は母のために存在したのだ。もちろん、家が遠く離れている今は簡単なことではない。でも、自分はホームシックになるようなタイプではない。自分は自分の夢を生きているんだ。サッカーは自分を幸せにしてくれるし、できるだけプレーしようと思っている。家族にとっては遠く離れていることは辛いことだと思うが、その一方で自分の大ファンで自分の試合を毎回見てくれてもいる。

インタビュアー:ホームシックになるのは当たり前でしょう。あなたはそんなにクールなんですか?
Adams:本当に頭がおかしくなるよ。距離があっても兄や母、祖父母など家族とは毎日連絡を取り合っている。彼らは自分を支えてくれていて、必要なときにはいつもそばにいてくれるんだ。

インタビュアー:クリスマスにはお母さんに新車のメルセデスを贈られたそうですね。お母さんの反応はいかがでしたか?
Adams:(笑)これは皮肉な話でもあるんだ。当時、彼女は松葉杖をついていて、全く運転できない状態だったから。自分にしてくれたことに比べれば、ほんの小さなことだっただ。この数年、ニューヨークを何キロも走ってくれたんだから、新しいクルマは当然だと思った。母がどれほど喜んでくれたか、それが自分にとっての全てだ。母は自分にそんな高価なものを贈ることを要求しなかったが、自分は内心、彼女にはそれがふさわしいと思ったんだ。

インタビュアー:あなたの恋人もまだアメリカに住んでいますね。遠距離恋愛の難しさは?
Adams:この段階を乗り越えるしかない。全てが上手くいき、一緒に暮らせるときが来ると確信している。彼女はまだ大学にいて、卒業資格の取得に取り組んでいる。

インタビュアー:ライプツィヒに加入した時、あなたは「ピッチを離れた瞬間が最大のチャレンジになる」とおっしゃっていましたね。これまでのところ、ドイツでの生活はどうですか?
Adams:正直なところ、全てが想像以上にうまくいっている。新しい街、新しい文化、新しいレストランを探索することは自分にとってとても楽しいことだ。契約前にドイツに降り立った時は吹雪が荒れていて、すぐにでもニューヨークに戻りたかったくらいだ(笑) でも、思ったより天気がよくて、ライプツィヒはとても居心地がいいんだ。チームも大歓迎してくれた。短期間でいい友達ができた。チームがとても若いから、どのチームメイトとも本当に仲良く過ごすことができている。

インタビュアー:どのチームメイトと一番仲がいいのですか?
Adams:Emile Smith-Roweもドイツに来たばかりで、自分と同い年で英語も話せる。でも、Matheus Cunhaも本当にクールなやつだ。自分がここに来てから彼にはすごく助けられている。彼はドイツ語も英語も流暢に話せないけど、とにかく仲がいいんだ。彼と彼の恋人とは一緒に同じ家に住んでいるから、一緒に過ごすことが多いんだ。

インタビュアー:ドイツで最もクレイジーな体験は何ですか?
Adams:1月にドイツに到着した時、自分はドイツ語をほとんど知らず、いくつかの単語を理解する程度だった。到着して間もない頃にスーパーで食料品を買い、カードで支払いたいと思った。そこで、カードリーダーにカードを入れたんだけど、上手くいかなかった。レジの人は英語が全く分からず、暗証番号を入力しなければならないことを何とかして説明しようとしてくれたけど、自分はどうしても理解できなかった。最終的には現金で支払って二人で笑ったんだ。

インタビュアー:ドイツで一番面白かったことは何ですか?
Adams:母が聞いたら嫌がるようなことだけど。Emileと車に乗っていた時にフラッシュがたかれたんだけど、赤信号で完全にビビッてました。自分たちはそれがかなり面白いと思ったんだ(笑)

インタビュアー:アメリカのものがドイツで恋しくなることはありますか?
Adams:家族と友人以外には何もない。ただ、誰かが訪れに来るとこっちでは買えないアメリカのお菓子を買ってきてくれるんだよ(笑) でも、だんだんドイツに馴染んできた。前回、代表チームでアメリカに行った時はいきなり一人で荷物を持ってアメリカに行くことになったんだ。それまではいつもその逆だった。本当に不思議な感覚だった。

インタビュアー:同胞のChristian Pulisic、Josh Sargent、Weston McKennieはドイツに来るにあたってどのような手助けをしてくれたのでしょうか?
Adams:ChristianとWestonはドイツに数年住んでいて、この国のことをよく分かっている。彼らに何でも聞くことができ、貴重なヒントを得ることができた。彼らと対戦したり、会ったりするのはいつも本当に嬉しいことだ。子供の頃から知っている顔に会えるのは良いことだ。たとえ試合後に30分ほどしか話せなくても、その会話は自分にとって大きな意味を持つ。

インタビュアー:ブンデスリーガに移籍する際、Pulisicはどのような役割を果たしましたか?
Adams:Christianは14歳でドイツにやってきて、多くの若いアメリカ人の道を切り開いてくれた。彼以前には若くして海外で成功を収めたアメリカ人選手はいなかった。彼がDortmundで成長し、今ではプレミアリーグのChelseaに移籍までしているのを見ると、素晴らしいことだと思う。自分も今、彼と同じようにアメリカからヨーロッパに移動してきたが、彼はより若い時で、モデルとなる選手も少なかったから、もっと大変な思いをしたと思う。Christianは自分を含め、多くの若いアメリカ人のロールモデルになっている。

インタビュアー:ドイツ語の腕前についてはいかがですか?
Adams:確かに簡単な言語ではないけれど、とにかく伝わるようにすることがドイツ語を学ぶ一番の方法だ。単語はすでにたくさん知っているけど、特に文の構造にはまだ多くの問題がある。一番の悩みはドイツ語が本当に上手になるまで話したくないということだ。チームには外国人選手が多いから英語で話すのが一番楽なことが多い。クラブのスタッフでさえも、たいていは英語で話しかけてくるから我慢強く続けるしかない。

インタビュアー:幼い頃からプロのサッカー選手になるのが夢だったそうですね。本当に努力する価値があるのか、悩んだ時期もあったのでは?
Adams:上手くいかないことも、辛いこともあると思う。でも、どんな困難にも立ち向かっていくことが、自分の大きなモチベーションになっている。子供の頃、サッカーは楽しむことが第一だった。でも、その頃からすごい野心家で、常に勝ちたいと思っていた。負けるのが世界で一番嫌いなんだ。

インタビュアー:若い頃はキャリアを積むためにいろいろなことを我慢しなければならなかったのでしょうか?
Adams:いくつかあった。サッカーのせいで大学に行っても新しい人と出会うことができなかったんだ。友達がパーティーに誘ってくれたのに、翌日が試合や練習だからとキャンセルしなければならなかったことが何度あったか。それが自分の人生だ。色々なことを断ってきた。でも、自分のやっていることが好きだからパーティーを欠席したことは一度も後悔していない。

インタビュアー:あなたは幼い頃から才能に恵まれ、将来はアメリカ代表選手になると思われていました。子どもながらにかかっていたプレッシャーにどのように対処していたのでしょうか?
Adams:ピッチに立つすべての瞬間を楽しみ、人生で与えられた大きなチャンスに感謝している。それでも、これらはすべて非常にハードワークがあって初めて可能になったことだ。自分は毎日、自分がこのチームの一員であることをコーチングスタッフに納得してもらえるよう努力しているし、1週間を通して他のことは考えない。平日は他のことを考えず、ただひたすら努力し、地に足をつけることが大事だ。プロスポーツにはプレッシャーがつきものだが、どんなキャリアにも失敗する時と成功する時があるから。その時に備えて、チャンスをつかむことが大切なんだ。

インタビュアー:アメリカではあなたのことが大々的に宣伝されていますが、どうやって地に足をつけているのですか?サッカーファンなら誰でも知っている存在ですからね。
Adams:自分の性格上、地に足をつけて浮ついたりしないんだと思う。誇大宣伝をほとんど無視するんだ。良いプレーをしても、それを特に自慢したり、自分がゴールを決めたとか、その試合のハイライトを5回以上見るような人間ではない。こういうことは自分のコンディションがよくて、チームのために全力を尽くしているときに起こることなんだ。また、このような局面ではSNSを見ないようにしている。試合後にTwitterで賞賛のコメントを読んだり、ブランドを確立したいとは思わない。初めてピッチに立った時から、自分は同じように行動し、同じ価値観を信じてきた。プロであろうが、ユースであろうが関係ない。ハードワーカーである自分にとって一番大切なことは自分に正直になること。今でも祖父母が試合前に必ず言ってくれる言葉だ。自分は決して派手な服を着て走り回り、派手なアクセサリーを身につけるような人間にはならない。サッカーが好きな普通のやつだ。

インタビュアー:New York Red Bullsアカデミーの最初の選手の一人として、あなたは代表チームに入り、すでに多くの若いアメリカ人のロールモデルとなっています。どのように感じていますか?
Adams:いきなり若い選手たちのロールモデルになれるのはとてもいい気分だ。自分の夢を実現できてとても幸運に思うし、日々向上心を持って取り組んでいる。今では多くの若い選手が同じような道を歩みたいと考えているし、ロールモデルという機能で社会に何かを還元できるのは幸せなことだ。自分の弟のDylamもアカデミーでプレーしていて、自分を尊敬していた。だからこそ、彼が幼い頃も彼にとっての最高のロールモデルになりたいと思っていた。

インタビュアー:若い頃のロールモデルは誰でしたか?
Adams:Thierry Henryだ。ArsenalやBarcelonaにいた彼に憧れ、彼がNYRBに移籍した時、いつか一緒にピッチに立ちたいと思った。一緒にプレーするほどではなかったけど、初めてプロと一緒に練習した時、彼もチームの一員だった。そこでHenryと一緒にプレーしたことはとてもいい経験になった。

インタビュアー:初対面はどうでしたか?
Adams:長年、自分の大きなロールモデルだった人と突然ロッカールームに座って、本当にクレイジーなことだった。Bradley Wright-Philippsとは今でも仲良しで、彼は時々ニューヨークにいるんだ。昨シーズンの試合後、彼が自分のところに来て、「とてもいいプレーをした」と言ってくれたんだ。信じられないようなことで、最初はどう反応していいか分からなかった。幸いなことに一緒に写真を撮りたいと言ってくれたんだ。

インタビュアー:幼少期、ブンデスリーガはどの程度見ていたのですか?
Adamsブンデスリーガに熱中したのはChristian PulisicのデビューとLeipzigの昇格がきっかけだ。Red Bullファミリーの一員として、当時の昇格が大きな話題となり、それ以来ほとんどすべての試合を観戦するようになった。特にNaby KeitaやEmil Forsbergといった素晴らしい選手をいつも尊敬していたし、自分もうまく成長すればそこでプレーする機会を得られるということが明確だったから。

インタビュアー:そして1月に実際にその一歩を踏み出したわけですね。Fortuna Düsseldorf戦でのデビュー戦をどのように覚えていますか?
Adams:まず、チームのために勝ち点3を取れたことが記憶に残っている。自分はただ、あそこに行って納得させたかっただけなんだ。移籍後、こんなに早く自分がデビューするとは思っていなかった。Düsseldorf戦の数日前に監督から好きなポジションについて相談を受け、Fortuna戦での起用をほのめかされ、突然スターティングイレブンに入ることができた。

インタビュアー:ライプツィヒでは有名な選手達と一緒にプレーしていますね。一番印象に残っている選手は誰ですか?
Adams:信じられないほど若くて才能のある選手が揃っていますし、一人ひとりがこの舞台でプレーする価値がある。でも、Emil Forsbergはチームの中でも際立っている。Emilのようなチームメイトがいることは自分にとって素晴らしいことだ。

インタビュアー:Leipzigに来てから一番学んだのは誰ですか?
Adams:Yussuf Poulsenには特に最初の数週間、ドイツでの勝手が分かるまでの間に非常に助けられた。彼はどんな小さなことでも訳してくれたし、自由時間には自分のそばにいてくれた。例えば、ライプツィヒで上映されている映画が英語で上映されていることを教えてくれて、一緒に行こうと誘ってくれた。

インタビュアー:ドイツではRB Leipzigはいまだに賛否両論で、「商業クラブ」と呼ぶ人もいるそうです。アメリカのファンはRed Bullのクラブをどのように感じているのでしょうか?
Adams:数年前、NYRBはMLSで最も不人気なクラブのひとつだった。Tim CahillやThierry Henryのような選手が契約していたことから、多くの人がNYRBはタイトルを取らずに大金を費やしているだけだ、と思っていた。Leipzigと同様にNYRBでも今は若い選手の育成に焦点が当てられている。その結果、NYRBは今やMLSで最も若いチームのひとつとなり、ほとんどの選手が自チームのユース出身者となっている。外から見ると、Red Bullが一番お金を持っているから有利だとよく言われる。しかし、肝心なのはその資金が非常にうまく投資され、若い選手が成長するのを助けているということだ。LeipzigでもNYRBでも21歳以下の選手が数多くピッチに毎週立っている。ブンデスリーガでもMLSでも他のクラブでは見られないことだ。

インタビュアー:来季はユJulian NagelsmannがLeipzigを率いることになりました。彼とはもう連絡を取っているのですか?
Adams:将来についての話をしたが、もうすぐ彼のような偉大な監督のもとで指導を受けられることは非常にエキサイティングなことだ。彼はまだ若いけれど、ドイツでは非常に高い評価を受けている。彼の選手の育て方やHoffenheimで達成したことは並大抵のことではない。彼はすでに自分のことを見てくれていて、自分を指導することを楽しみにしていると言ってくれた。

インタビュアー:多くの専門家が彼をドイツで最も優れた指導者であると考えています。彼の仕事ぶりについて知っていることはありますか?
Adams:彼はゲームに対してまったく独自の考えを持っていて、細部にまで気を配っている。選手一人ひとりへの対応の仕方は世界でもほとんど例がないほどだ。Hoffenheimの可変的なプレースタイルは例外的で、守備では常に3人バックラインと4人バックラインを切り替えていた。CLでManchester Cityと対戦した時のプレーを見ると、圧倒的にプレスをかけ、常にボールを欲しがる局面があり、非常に興味深かった。彼はユニークな監督で、彼と一緒に仕事ができるのは素晴らしいことだ。

インタビュアー:特に選手としてはこうした絶え間ないシステムの変更は簡単なことではありませんけどね。
Adams:もちろん、そういうこともあるけれど、そういう高い要求があるからこそ、彼は良いコーチなんだ。彼は選手一人ひとりに自分の責任を伝え、細かく指導している。確かに簡単なことではないが、そうやって選手一人一人を育てていくんだ。

インタビュアー:Serge Gnabryは最近、NagelsmannによってRBは真のメジャーパワーになりつつあり、Bayernにとって危険な存在になりうる、と言っていました。彼は正しいのでしょうか?
Adams:彼がクラブを優勝に導いてくれるという話や言葉は常にある。でも、まだまだ課題は山積みだ。個人としてもチームとしても、いつかこの目標を達成できるようになるためにはまだまだ改善しなければならないことがたくさんある。それでも、Nagelsmannのような監督はチームに大きな影響を与えることができると思うんだ。

インタビュアー:Leipzigは早ければ来シーズンにもBayernやDortmundの真のライバルになると思いますか?
Adams:もちろんだ。特にシーズン後半はDortmundやBayernについていけることを示した。良いパフォーマンスをしているにもかかわらず、自分たちの注目度が低すぎることがある。若いチームでありながら、トップレベルのプレーを見せ、さらに上を目指したいと思っている。特にCLは自分たちをよりよく見せるための絶好のチャンスになる。クラブにとっても、選手個人にとっても、素晴らしい経験になるはずだ。

インタビュアー:来シーズンの個人的な目標は何ですか?
Adams:CLのおかげでこれからたくさんの試合があるけれど、目標はレギュラーになることだ。ブンデスリーガやCLのビッグゲームに出場し、さらに最高レベルで自分の力を証明したい。

インタビュアー:残りのキャリアでの目標は?
Adams:RB Leipzigの選手として、全ての扉は開かれているし、いつかここでドイツ王者を祝うことが最大の願いだ。また、CLで自分の足跡を残したいとも思っている。昨シーズン、Ajaxが成し遂げたことを見れば、自分たちも同じようなことを成し遂げられるはずだ。同時に、代表チームも自分のプランの中で大きな部分を占めている。2022年にワールドカップがありけれど、そこに出場することが目標だ。

インタビュアー:サッカーの夢は何ですか?
Adams:CL、ブンデスリーガ、ワールドカップとタイトルを獲りたい。いつかChristian Pulisicのような友人と一緒にプレーするのも最高だ。どうなるかは様子を見てみよう。