RB Leipzig №30 Benjamin Šeško〔インタビュー〕(2023/7/26)

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インタビュアー:Mr. Šeško、あなたは昔バスケットボールをよくやっていて、噂によるととてもうまかったそうですね。プロのバスケットボール選手になることは考えなかったのですか?
Benjamin Šeško:確かに昔はバスケットボールをよくやっていたけど、サッカーと同じレベルに達していたかどうかは分からない。その点、サッカーをやるかバスケットボールをやるか、迷うことはなかった。自分の決断は正しかった。

インタビュアー:それにしても、バスケットボール選手のようなジャンプ力ですよね。そのジャンプ力はどこから来たものですか?
Šeško:ハードワークの賜物、それと実際にバスケットボールをやっていたからかもしれない。バスケットボールでの動きはサッカー選手として大いに役立っている。自分は身長195cmで、この高身長で俊敏に動くためはかなりのハードワークを必要とする。そこに関して、自分はバスケットボールの恩恵をサッカー選手として享受している。運動能力と跳躍力を向上させるために、追加の練習もたくさんしている。

インタビュアー:RB Salzburgであなたを指導していたMatthias Jaissleはあなたの素質はおそらくErling Hålandの持つ素質よりも優れていると言っていました。彼は正しいのでしょうか?
Šeško:難しい質問だ。結局のところ、重要なのは自分自身を作り上げることだ。自分を信じるか、信じないか。

インタビュアー:比較は喜ばしいことのか、それとも気に障ることなのでしょうか?
Šeško:どちらでもない。選手にとって一番良いことは(人の)意見に左右されずに自分らしくあることだ。Erling Hålandより優れていることは何か、彼ほど優れていないことは何か。自分は自分であり、Erlingと自分とをあまり比べたくはない。結局のところ、自分たちが話しているのは現時点で世界最高のストライカーの一人についてなんだから。

インタビュアー:かつて、あなた自身がHålandとは異なる選手だと言っていましたね。彼と何が異なっているのですか?
Šeško:Erlingは頻繁に裏を狙う。でも、自分も裏を狙うことは好きだから、ある意味似ているのかもしれない。だから、いつも比較される。でも、結局のところ、彼はErling Hålandで、自分はBenjamin Šeškoなんだ。

インタビュアー:現在、最も完成されたストライカーは誰だと思いますか?
Šeško:得点の割合を見れば、おそらくErlingがベストだろう。でも、完全なストライカーというなら、自分にとってそれはKylian Mbappéだ。たとえ、彼がウイングから中に切り込んで入ってくる選手だとしてもね。

インタビュアー:若い頃、お手本にしたストライカーはいましたか?
Šeško:いた。Zlatan Ibrahimovićだよ。

インタビュアー:なぜ彼を?
Šeško:彼がやったことは全てが自分にとって信じられないことだったから。彼の自信に満ちたプレー、とんでもないゴール。それが幼い自分を魅了した。

インタビュアー:HålandはSalzburgからLeipzigには行きませんでした。なぜあなたはLeipzig行きを決めたんですか?
Šeško:Leipzigはブンデスリーガの強豪クラブだし、ブンデスリーガは世界最高のリーグの一つだ。それに、たとえLeipzigの方がレベルが高いとしても、自分はSalzburg時代の経験からのプレースタイルも知っている。一気に階段を2段上がり、ヨーロッパのトップ3のクラブに行くことは理に適ったことではない。それは選手を潰すことにもなりかねない。Leipzigがヨーロッパのトップ16のクラブであることは次のステップとして理想的だ。

インタビュアー:RBと契約した後、Bayern、Juventus、Manchester Cityからオファーがあったと報じられています。自分の決断に迷いはありませんでしたか?
Šeško:いや、Leipzigに行くことは明白だった。

インタビュアー:現監督のMarco RoseがSalzburgで監督をしていた頃は一緒に仕事はしていません。ここまで、Leipzigでの彼をどのように感じていますか?
Šeško:とても優れた監督だし、多くのことを教えてくれるだろう。彼は細部にまで気を配っているし、厳しくやる時と手を緩める時の緩急のつけ方を的確に心得ている。彼のことを尊敬している。

インタビュアー:Salzburg時代と比べ、Leipzigでの最大の違いは何ですか?
Šeško:ボールを持ったときのスピード感。行ったり来たりするスピードが速く、まるでピンボールマシンのようだ。スピードに対応できるように学ばなければいけないし、頭の回転を速くしなければいけない。でも、こういうことは好きだよ。学べることが多ければ多いほど、大きなことを成し遂げるチャンスも増える。

インタビュアー:SalzburgでRBサッカーの基礎を学んだことはどのくらい役に立っていますか?
Šeško:より簡単に取り組み始めることができる。もし、ポゼッションサッカーばかりでプレッシングがないクラブから来ていたら、ここLeipzigでは当然、頭の中も身体的にもより複雑になっていただろう。

インタビュアー:Leipzigへの移籍は16歳の時のSalzburgへの移籍よりも容易なものですか?
Šeško:スロベニアからSalzburgに行った時はドイツ語も英語も話せなかった。人と話したければ、パントマイムをするしかなかった。最初の頃は練習が終わるとすぐに家に帰り、いつも部屋に籠っていて、あまり外に出なかった。恐れていたんだ。そこで自分は選択を迫られた。乗り越えるための道を進むのか、それとも今まで通りまっすぐ家に帰るのか。Salzburgでは壁を乗り越えることができたし、それが自信に繋がった。Leipzigでは国、街、人々、チーム、全てが新しい。でも、Salzburgでの経験から学んだし、みんなとは最初のトレーニングで打ち解けることができた。今はもう何年もここにいるような気分だ。

インタビュアー:ブンデスリーガ1年目の目標はありますか?
Šeško:「たくさんゴールを決める」というような目標を口にすることで自分にプレッシャーをかけるつもりはない。上手くなりたいという気持ちを持ち続けることが自分にとって一番大事なことだ。ブンデスリーガのレベルに慣れて、可能な限り上を目指し続けたい。

インタビュアー:DFBポカールを制したLeipzigのチームからChristopher Nkunku、Dominik Szoboszlai、Konrad Laimerというスターと2人の重要な選手がいなくなりました。Joško Gvardiolもそれに続くかもしれません。チームのクオリティーを少しは心配していますか?
Šeško:いや、Leipzigには常にクオリティーがあるし、選手がクラブを去れば新しいクオリティーがもたらされる。クラブはどんどん成長しているし、首脳陣は世界中にその優れた仕事ぶりを見せ続けている。自分は全くもって心配していない。

インタビュアー:新シーズンのLeipzigにはどんな可能性があると思いますか?
Šeško:過去2回のDFBポカール優勝を見れば、RB Leipzigもタイトルを獲得することできると分かる。でも、自分たちにプレッシャーをかけてはいけない。自分たちがハードワークすれば、多くのことを成し遂げることができる。昨季はとても良かったし、シーズンの最初から最高のレベルでプレーし、それを最後まで貫き通せば、昨年以上の結果を残せない理由なんてないだろう?