RB Leipzig №17 Dominik Szoboszlai 〔インタビュー〕(2023/2/20)

【原文:ドイツ語】

インタビュアー:RB LeipzigはManchester Cityに対して明らかに劣勢です。Mr. Szoboszlai、かつてのチームメイトであるErling Hålandとの再会は夢のような抽選結果なのでしょうか?
Dominik Szoboszlai:もちろん、彼と再会できることは嬉しい。でも、このレベルでは相手の名前なんて関係ない、どこも優れたチームだ。ラウンド16を譲るつもりはなく、Manchester (City)と同じように自分たちも突破したい。

インタビュアー:昨シーズンのグループステージではマンチェスターで3-6とはっきりした結果が出ましたが、その後にホームで2-1という結果が出ています。特に2試合目では、RBLが良い日に(Manchester Cityのような強敵を相手と)肩を並べることができることを示したのでしょうか?
Szoboszlai:そうだね、(自分たちが)ホームでいかに強いのかを示した。と同時に、コロナのせいで観客もいなかった。幸い、今は全く異なる状況になっている。ファンの声援を受けながら、完売した(スタジアムの)観客の前で、先に駒を進めるための土台を築きたい。

インタビュアー:Manchester Cityには優れた選手が揃っています。彼らに対して何をしたいですか?
Szoboszlai:特にホームでは、どんな相手にも負けないということをチームとして見せなければいけない。それが毎試合やりたいことだし、1週間前のUnion (Berlin)戦の敗戦までは18回連続でそれ(無敗をキープ)ができていた。水曜日の試合はとても楽しみだ。

インタビュアー:Hålandとの間には既に火種があるのでしょうか?
Szoboszlai:抽選会の後、お互いに直接電話をして、数日前にはメッセージを送った。Salzburgではとても楽しい時間を一緒に過ごし、良き友人となった。彼が18歳でSalzburgに来た時、自分は彼を助けた。自分は、彼に全てを見せ、教えたかったんだ。

インタビュアー:競技面で、あなたと彼のどちらが得るものが多かったのでしょうか?
Szoboszlai:お互いがお互いから学んだと思う。でも、正直なところ、彼が自分から学んだことよりも、自分が彼から学んだことのほうが多かったと認めざるを得ない(笑)

インタビュアー:彼に対する最適なプレーを既にDFのWilli OrbánやJoško Gvardiolには伝えているのでしょうか?
Szoboszlai:Joškoには話したけど、もちろんここで内容は明かさない。自分が話したことが彼の役に立つかどうかは見てみないとね。そうなれば良いんだけど。

インタビュアー:先ほど、コロナの無観客試合の話が出ました。そのような経験の後では満員のスタジアムをより意識的に感じるようになるのでしょうか?
Szoboszlai:そうだね。スタジアムのファンや雰囲気が戻ってきたことを本当に楽しんでいる。長い間、マスクをしたり、ファンのいない試合をしたり、レストランが閉まっていた。生活全体が変わってしまったけど、それを受け入れて乗り越えていかなければいけなかった。その間に、チームとしての絆が深まったと思っている。

インタビュアー:2021年1月にLeipzigに来た時から半年間、恥骨炎で離脱していました。それ以来、あなたは時計のように正確に動いているように見えます。その理由は何でしょうか?
Szoboszlai:その件に関しては、オーストリアの専門医に感謝している。RB Leipzigのメディカルチームと相談しながら治療してもらった。自分の身体は再調整されたんだ。8カ月間は毎朝痛みに耐えながら起きていた。それ以来、全てが解消され、まるで生まれ変わったかのように痛みもなくなった。それに、このケガが再発させたくないから、今は定期的に検査に通っている。

インタビュアー:Xaver Schlagerが最近、「Szoboszlaiほど精力的にディフェンスをする10erは他にいない」と言っていました。
Szoboszlai:まだ個人的に言われたわけではないけど、とにかくXaverに感謝だね(笑) 自分にとっては、常にチームが最優先だから、もし試合で攻撃よりも守備のほうが多かったとしても、それは仕方ないことだ。でも、やっぱり守ることよりも攻めることのほうが好きだ。

インタビュアー:守備の仕方を学ぶ必要があったのですか?
Szoboszlai:Salzburgのトップチームに昇格し、自分の監督がMarco Roseになった時、とてもとても苦労して学んだ。彼はそれが非常に重要だと伝えてくれた。それ以来、ずっとそのようにプレーし続けている。

インタビュアー:Domenico Tedescoの後任としてRoseが就任して以来、あなたは全ての試合で先発に名を連ねています。あなたは監督交代の大きな恩恵を受けているのでしょうか?
Szoboszlai:それは外から見て判断することだ。

インタビュアー:外から見れば間違いなくそう見えますし、リーグ戦での12回の得点関与(ゴール+アシスト)もそのことを物語っています。
Szoboszlai:チャンスがあればそれをものにしたいし、ここ数カ月はほとんどそうしてきた。いつも100%(の力を発揮する)というわけにはいかないけど、少なくとも常に90%は発揮できていた。試合の前半で力を潜めていたのは1-1のドローで終わった今年初戦のBayern戦の時だけで、そのときは全く準備ができていなかった。でも、「交代したくないこと、そして違うことができるということを示したい」とHTに入ったすぐのタイミングで監督に伝えた。そして、後半はそれが功を奏した。

インタビュアー:Salzburg時代のRoseはあなたをプロフェッショナルにし、正しい道に導いてくれた教育者のような存在だと、あなたは常々強調されていますね。今のあなたにとって、Roseはどんな存在ですか?
Szoboszlai:当時、自分はまだ若かったから、最高峰のレベルでプレーできるようになるために必要なことを教えてくれた。Leipzigでも、彼は自分に自信を与えてくれた監督だ。そして、自分を信頼することは良いことであり、正しいことであるということを、彼に示したいと思っている。

インタビュアー:彼は変わったのか、それとも当時と同じように厳しいのですか?
Szoboszlai:彼は当時と変わらず厳しいが、プロ意識が芽生え、いつでも試合に出れる状態にあるという点で自分は変わった。それでも、自分は彼をとても尊敬している。

インタビュアー:現在も時々、尻を叩かれる必要があるのですか?
Szoboszlai:父にしろ、彼にしろ、その必要はある思う。自分がうまくいっていない時、彼らはそれを変えたいと考える。彼らがそう考えてくれることは、自分が大切にされている存在であることの表れで、彼らが自分の力になりたいと思っているということだ。批判され、打ちのめされた時、最初は嫌な気持ちになるかもしれない。でも、それと同時に「何かを変えなければいけない」とも思う。

インタビュアー:RoseがLeipzigでやっているサッカーはSalzburgで求められていたサッカーと異なるのですか?
Szoboszlai:比較的似通ったものであり続けている。走ること、(非保持時の)ボールに対する働き、(保持時の)ボールとの関わり方が非常に重要となる。強度が最も優先される。

インタビュアー:Köln戦とUnion (Berlin)戦でRBLは5バックでプレーし、(勝ち点6のうちの)1しか取れませんでしたが、Wolfsburg戦では4バックでプレーし3-0と圧勝しています。あなたは古い(4バック)システムの支持者ですか?
Szoboszlai:それは常に監督の決断であり、自分はそれを支持する。もし彼が5バックでプレーすると言えば、そのようにプレーする。個人的には前線(の選手)が1人増えるから4バックの方が好きだけど、それについては人それぞれで、相手次第というところがある。5バックの方が安定感があるから、守備陣は5バックを好むかもしれない。

インタビュアー:Christopher Nkunkuが戻ってきました。彼の離脱はどれほどの痛手だったのか、そして彼の復帰はあなたにとっても重要なものなのでしょうか?
Szoboszlai:Christoはとても重要な選手で、彼を欠いたことはもちろん痛手だった。幸いなことに、彼は再び健康な状態に戻り、トレーニングでは既に良い状態だった。願わくば、怪我をする前のように、また彼に何点かお膳立てしてあげたいね。

インタビュアー:Hålandは既にプレミアリーグで活躍していますし、Nkunkuは夏にChelseaに移籍することが決まっています。あなたにとっても、イングランドは将来的に行き着く先なのでしょうか?
Szoboszlai:Christoの退団はもう確定なんですか?

インタビュアー:我々の情報では既に決まっているようだ。
Szoboszlai:自分はまだ何も知らないし、いずれにせよ、自分は自分の道を進みたい。ここは居心地が良いし、自分はRB Leipzigの選手だ。

インタビュアー:いつまでですか?契約は2026年までですね。
Szoboszlai:夏になっても、自分はRB Leipzigの選手だ。でも、将来のいつかのことについてはあまり話したくない。今のLeipzigにはまだやるべきことが色々とある。全てに可能性がある。CLでは勝ち残っているし、DFBポカールのタイトルも防衛したいし、リーグ戦でも良い成績を残している。何かしらの特別なことを成し遂げるチャンスがある。

インタビュアー:LeipzigではPéter GulácsiとWilli Orbánがキャプテンで、ハンガリー代表ではあなたがキャプテンです。このような体制はどのように機能しているのでしょうか?
Szoboszlai:チーム内ではそのような話は全くしていない。PéterとWilliはプロフェッショナルで、チームのために何でもやってくれる、とても優れたキャプテンだから、自分たちのような若手も彼らの言うことを聞く。ハンガリー代表では自分が正式なキャプテンではあるけど、PéterやWilliのような年上の選手に聞かずに自分ひとりで何かを決めることはない。

インタビュアー:22歳という若さで代表チームを牽引することに、どのような意味があるのでしょうか?
Szoboszlai:ハンガリー代表で重要な選手になること、そしてキャプテンの腕章をつけることは、ずっと自分の夢だった。監督がそのように決めてくれたことは嬉しかったけど、既に言ったように、自分一人で何かを決めることはない。

インタビュアー:ワールドカップをテレビでしか見れなかったことは苦しいことでしたか?
Szoboszlai:あまり見ていない。友人や一緒にプレーしたことがある選手たちが出場している試合だけを追っていた。もちろん、決勝戦は見たよ。

インタビュアー:2カ月以上の冬休みがあったのは良かったですか?
Szoboszlai:これほど長い休みはこれまでのキャリアで初めてだ。もし自分次第なら、冬休みは全くないか、短い方が良い。水曜、土曜、水曜、土曜とプレーする方が好ましい。一定のリズムが保たれているから、個人的には問題ない。でも、Union (Berlin)戦の敗戦は平日に試合がなかった分、長く心に残っている。

インタビュアー:母国で開催されたEURO2021は恥骨炎の影響で欠場を余儀なくされました。2024年のドイツでのEUROが大会デビューとなるのでしょうか?
Szoboszlai:そうなれば良いね。ハンガリーでプレーできないなら、せめて第二の故郷でプレーできたら良いなと思うよ。

インタビュアー:予選では2つの出場枠をセルビアブルガリアモンテネグロリトアニアという競争相手と争います。(本大会出場は)確実なものでしょうか?
Szoboszlai:外から見れば、自分たちは有力候補と思われているかもしれないけど、そう言うとプレッシャーがかかるから避けている。でも、プレッシャーがない時が一番良いチームであることが分かる。UNLのイングランド戦、ドイツ戦、イタリア戦でそれを示した。

インタビュアー:自分にプレッシャーをかけることはありますか?
Szoboszlai:代表チームでのプレッシャーで言うと、他の選手に国際的な経験が少ないから、自分に全てのプレッシャーがかかってくることがある。自分はそれを全て受け止め、うまく処理することができる。でも、チームにはそこでプレッシャーを与えないようにしたい。

インタビュアー:ハンガリーではあなたはトップスターとみなされていますが、どう考えても自由に動き回れるとは思えません。自分を取り巻くこのカルト的な状況をどう説明し、どう対処しているのでしょうか?
Szoboszlai:自分はトップスターではないし、そうなりたいわけでもない。他のみんなと同じ選手でしかない。

インタビュアー:しかし、世間からは違うイメージを持たれています。
Szoboszlai:でも、このイメージはとりわけメディアによって作られたものだ。自分はハンガリーにいることが好きだ。それに、街中にいると呼び止められ、ファンが写真を欲しがるんだ。RB Leipzigでプレーしているからね。代表チームではFerencvarosや他のハンガリーのクラブから来た選手と同じなんだ。