RB Leipzig №17 Dominik Szoboszlai〔インタビュー〕(2022/12/14)

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インタビュアー:Mr. Szoboszlai、今季は既に12アシストを記録していますが、これは14アシストのLionel Messiと13アシストのKein De Bruyneに次いで多い数字です。これはあなたが世界最高の選手の仲間入りをしているということなのでしょうか?
Dominik Szoboszlai:最終的に誰が1番多くのアシストを記録するかは見てのお楽しみだね(笑) いずれにせよ、自分は得点をアシストし続け、自分でも多くのゴールを決めたい。

インタビュアー:既にいくつもの華麗なゴールを決めていますね。特別なシュートテクニックの秘密は何ですか?
Szoboszlai:自分の足はとても小さく、186㎝の身長に対して、靴のサイズは41(25~25.5㎝)なんだ。そのおかげで、ボールが特別な軌道を描く。そして、小さい頃から父と一緒に練習してきた。例えば、コーンの上にボールを置いて、そこからシュートすることもあった。

インタビュアー:お父さんはあなたにとって、最初のコーチでしたね。現在の彼はどれほど重要な存在ですか?
Szoboszlai:20歳までは試合が終わるたびに電話をかけてきてくれた。負けたら負けたで、「もっとこうしたら良いんじゃないか」と。その時、自分は電話を切っていた(笑)今は試合の内容が悪かったら電話をせず、一日空けてから話すということを父も理解している。それでも、父は自分の試合の95%をスタジアムで見ている。

インタビュアー:あなたは夏以降、Leipzigでリーグ戦15試合中13試合に出場し、CLでも全試合に出場して、文句なしの成績を残しています。今、これほどまでに順調な理由は何でしょうか?
Szoboszlai:今の監督(Marco Rose)の下ではたくさんプレーしているから、それが自信になっている。自分はいつも言っている。「ピッチに立っている時、自分が何ができるのかをみんなに見せるんだ」と。

インタビュアー:Roseはあなたのキャリアの中で最も重要な監督ですか?
Szoboszlai:そうだね!16歳の時にSalzburgのトップチームに加わったけど、彼が自分をチームに入れたがっていた。当時の自分は自分なりの考えを持っていて、彼は一人の人間として、自分のことを嫌っていたと思う(笑) 彼は自分がまだプロとして通用しないことも教えてくれた。上手くなりたいなら、練習に一番最後に来て、一番最初に帰るようなことをしてはいけないと言われた。緩くトレーニングして、良い状態が週に1回だけしかないことはダメだと教えてくれた。

インタビュアー:1回で心に響き、スイッチが入ったのですか?
Szoboszlai:16歳に一度だけ何かを教えても、決して十分ではない。1回目は聞いてなかったかもしれない...。

インタビュアー:今でもRoseは「サッカーも仕事だ」と言わなければいけないのでしょうか?
Szoboszlai:いや、今はもう理解しているよ(笑)

インタビュアー:お互いのことをよく知っているのは利点となりますか?
Szoboszlai:ボーナスポイントのようなものはない。自分が全力を尽くさなければ、彼は自分を起用することはない。Marco Roseはディスカッションをしていない。でも、彼がどのようにサッカーを考えていて、何を要求しているのかを彼が説明する必要がなかったことはメリットとしてあった。チームにいる半分の選手は彼のことを知っているし、彼のスタイルも知っている。

インタビュアー:彼が要求する最も重要なことは何ですか?
Szoboszlai:走ること。

インタビュアー:それはクリエイティブな選手であるあなたにとって難しいことですか?
Szoboszlai:いや、自分は中盤でプレーしているから、それも仕事の1つ。70mも走ったら、もうそこから前に進めないんじゃないかと思うことも時にはある。でも、やらなきゃいけない。そして、そこからまた帰陣する。

インタビュアー:Salzburgの頃のRoseは今と違っていましたか?
Szoboszlai:彼は同じだった。変わっていないし、自分が何をしたいかも分かっている。でも、年齢や経験を重ねると、話し方が変わってくる。当時の自分はまだ子供だった。それを教育していかなければいけない。

インタビュアー:Leipzigは連勝を続けています。RBはどのようにシーズンを終えるのでしょうか?
Szoboszlai:自分はいつも言っている。チャンピオンになりたい!

インタビュアー:それは誰もが望んでいることです。でも、RBにそれができるでしょうか?
Szoboszlai:自分の考えではチャンスはまだある。もちろん、今は怪我という不運を免れなければいけないけど...。

インタビュアー:Leipzigは新年最初の試合でBayernと対戦します。その試合はタイトルを決定付けるものなのでしょうか?
Szoboszlai:少なくとも非常に重要な試合ではあるし、勝てば勝ち点3差に迫る。そうなると、Bayernが1位をキープするためには相当な試合数を勝たなければいけない。

インタビュアー:でも、ワールドカップによる長期間の中断を経た後では自分の立ち位置さえ分からなくなります。
Szoboszlai:いやいや、そんな風に考えている場合じゃないよ。3位対1位の状況で、金曜日の夜に、照明に照らされ、ファンの前でプレーする試合は最高だよ。これまでのように自分たちが良いプレーをすれば、自分たちは成し遂げる(勝つ)ことができる

インタビュアー:Bayernは10年連続でリーグ王者になっています。なぜ、国内タイトルを獲るためにクラブを変えなくていいのでしょうか?
Szoboszlai:RB Leipzigは今後数年で絶対にチャンピオンになれるし、自分はDFBポカール優勝以上のことをこのクラブで成し遂げたい。そして、もし自分たちがBayernを最初に退けられたら、自分たちは伝説になるだろう。

インタビュアー:CLではラウンド16でManchester Cityと対戦します。ManCityではあなたの友人であり、Salzburgの元チームメイトでもあるErling Hålandがベルトコンベアのように次々とゴールを決めていますね。抽選会の後、彼にどんなメッセージを送りましたか?
Szoboszlai:よりによって、抽選会の前日にハンガリーでのインタビューで「(R16の相手は)どのチームでもいいけど、(Man)Cityは好まない」と言っていた。彼らとは昨季に同じグループになってプレーしていた。その時から既に凄いチームにだったし、今はそこにErlingが加わっている。でも、自分は彼に「勝ちに行く」と送った。

インタビュアー:彼は何と答えましたか?
Szoboszlai:自分も勝ちたいって(笑) 彼は友達だし、頻繁にやり取りをしている。

インタビュアー:現時点での最高のサッカー選手は誰ですか?Håland、Neymar、それともチームメイトのChristopher Nkunku?
Szoboszlai:いやぁ、難しいね!ErlingとはSalzburgで一緒にプレーした。彼のプレーぶりは凄い。彼はピッチ上で典型的な動きをしないし、彼がどうやってシュートに持ち込むのか、誰も知らない。彼には手が届かない。Christoはとんでもないプレーをしているけど、より低い位置から顔を出してくる。彼が早くフィットすることを願っている。そして、Neymarは自分が最も一緒にプレーしたいと思う選手だ。彼はピッチで自分のことをやり、いつも楽しんでいる。でも、みんなちょっとずつ違う。3人一緒にプレーすることもできる。

インタビュアー:そして、彼らの後ろでプレーするあなたは...。
Szoboszlai:そうしたら、シーズン中に40アシストは記録することになる。自分からのパスが全部ゴールになるよ(笑)

インタビュアー:2021年のPSGとのCLでの試合の終盤、1-2の状況でPKを蹴ろうとした時、Neymarにしつこく声をかけられたそうですね。彼は何と言ったのですか?
Szoboszlai:「君が蹴るのか?」と彼に尋ねられた。

インタビュアー:動揺させるために?
Szoboszlai:彼は自分を動揺させることができなかったけどね。彼がどういうつもりで言ったのか、自分には分からない。自分は「あぁ、もちろんね」とだけ答えた。そしたら、彼は「グッドラック!」と言ったんだ。

インタビュアー:その後、あなたは得点しました。緊張することもあるのでは?
Szoboszlai:そうだね、試合の時には緊張はある。でも、緊張していることを見て取ることができる人はいないから、自分が緊張していることは誰も知らない。自分が最後に緊張したのがいつか言ってみようか?

インタビュアー:もちろん!
Szoboszlai:ホームでのDortmund戦。あの試合はとても重要だった。新しい監督の初陣だった。しかも、彼の古巣との対戦。そして、自分のサッカーでの親友であるKarim AdeyemiがDortmundでプレーしている。Salzburgで一緒に暮らしたこともあるし、今でも何人かの仲間とのWhatsAppグループに入っている。彼はそこでいつも自分を困らせていたし、からかうこともたくさんした。でも、最終的には自分たちが勝ったよ(笑)

インタビュアー:なぜ、彼はLeipzigではなく、Dortmundでプレーしているのでしょうか?
Szoboszlai:自分は彼がここに来るために全てを捧げた。Chris(topher) VIvell(当時のLeipzigのTD) からも、彼に話をして欲しいと言われていた。でも、最終的には彼の決断だった。

インタビュアー:Konrad LaimerとNkunkuにも残留の話をするんですか?
Szoboszlai:え?彼らは去るの?結局のところ、チームメイトを理由に残留したり、移籍をするサッカー選手はいないと思う。彼らが決めることだ。

インタビュアー:最近、ハンガリー代表のキャプテンになりましたね。どんな気持ちですか?
Szoboszlai:最高だ。子供の頃は代表選手になることは夢見ていたけど、そこでキャプテンになることは夢に見てもいなかった。Ádám Szalaiが代表を引退することが明らかになった時、主力選手として当然考えていたことだった。そして今、ルクセンブルグ戦で初めて腕章をつけることができた。とても光栄なことだ。

インタビュアー:ハンガリーではあなたが新しいFerenc Puskásだと言う人が多くいます。それは気になりますか?
Szoboszlai:いや、気にならない。彼は伝説的な選手で、ワールドカップの決勝戦にも出場したし、Real Madridでもプレーした。代表では84試合で85ゴールを記録した。ハンガリーでは誰もが知っている数字だ。自分は自分の成功を祝いたい。でも、もし彼が達成したことを自分も達成すると言ってくれる人がいたら、すぐにでも同意するよ。