21/22 DFB Pokal 決勝 vs SC Freiburg マッチプレビュー

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試合情報

21/22 DFB Pokal決勝 vs SC Freiburg 

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日時:

2022年5月21日 20:00(日本時間27:00) KO

場所:

Olympiastadion Berlin

放送媒体:

DAZN

主審:

Sascha Stegemann(37)

今季のスーパーカップの主審も担当

・過去の試合でLeipzigは6勝1分1敗

・過去の試合でFreiburgは5勝2分5敗

過去の対戦成績(全14試合):

Leipzig6勝4分(27得点)

Freiburg4勝4分(16得点)

・今季のリーグ戦での直接対決はどちらも1-1の引き分け(前半戦はMarsch政権)

・直接対決ここ5試合でLeipzigはFreiburg相手に負けなし。

ブンデスリーガ後半戦の成績はLeipzigが42得点15失点で勝ち点36、Freiburgは30得点30失点で勝ち点26を獲得した。

・今季、公式戦でPKを決めた選手はLeipzigに4人(Forsberg, André Silva, Nkunku, Szoboszlai)、Freiburgに1人(Grifo)いる。

・Tedesco対Streichの対戦は過去に5度あり、Tedescoの2勝2分1敗。

DFBポカールの通算出場試合数はLeipzigの選手が合計で248試合、Freiburgの選手が合計で180試合となっている。

DFBポカールの決勝の経験者はLeipzigの13選手に対して、Freiburgは全員が未経験。

その他データ

・84/85以降の決勝はベルリンで継続的に開催されており、今回は37回目の決勝となる。

・Leipzigはクラブ史上3度目となる決勝進出。過去36大会で決勝に3度以上駒を進めたことがあるチームは7つ(Bremen, Bayern, Schalke, Stuttgart, Dortmund, Frankfurt, Leverkusen)あり、その中で1度も優勝できていないクラブはない。Aller guten Dinge sind drei!

・Leipzigはここまで1失点で決勝進出。過去36大会で同条件で決勝に進出したケースは10度あり、7度 (86/87, 92/93, 01/02, 11/12, 12/13, 14/15, 17/18)が優勝、3度 (84/85, 13/14, 20/21)が準優勝に終わっている。3度のうちの1度が20/21のLeipzig。

・Leipzigはここまで14の選手が得点に関与して決勝に進出した。大会記録は15となっていて、記録の更新の可能性がある。14選手の内訳はOrbán, Angeliño, Haidara, Nkunku, André Silva, Szoboszlai, Hwang, Poulsen, Klostermann, Olmo, Gvardiol, Laimer, Forsberg, Henrichs。記録更新に関われる選手はSimakan, Kampl, Adams, Halstenberg, Mukiele, Novoa, Gulácsi

・Leipzigは18/19にアウェイでの準決勝でHSVを3-1で破り、クラブ史上初の決勝進出を果たした。Freiburgは21/22にアウェイでの準決勝でHSVを3-1で破り、クラブ史上初の決勝進出を果たした。

・Freiburgはクラブ史上初の決勝進出。過去36大会で、決勝に進出したことのあるチームは27チーム、優勝したことのあるチームは16チーム、クラブ史上初の決勝で優勝したチームは3チーム(Uerdingen,Hannover,Leverkusen)ある。

・Freiburgはここまで全てアウェイでの試合を制して決勝進出。過去36大会で同条件で決勝に進出したケースは2度あり、それぞれ優勝(08/09)と準優勝(94/95)で終わっている。

対戦相手情報

今季成績:

ブンデスリーガ 6位

勝ち点55  58得点 46失点  

得失点差 +12

直近5試合の成績:

2020/5/14 ブンデスリーガ第34節

vs Leverkusen(A)

× 1-2

2020/5/7 ブンデスリーガ第33節

vs Union Berlin(H)

× 1-4

2020/4/30 ブンデスリーガ第32節

vs Hoffenheim(A)

〇 4-3

2020/4/23 ブンデスリーガ第31節

vs Borussia Mönchengladbach(H)

△ 3-3

2020/4/19 DFB Pokal準決勝

vs Hambueger SV(A)

〇 3-1

最多得点者(今季):

#32 Vincenzo Grifo (13得点)

決勝までの道のり

RB Leipzig

1回戦 vs Sandhausen 4-0

2回戦 vs Babelsberg 1-0

3回戦 vs Hansa Rostock 2-0

準々決勝 vs Hannover 4-0

準決勝 vs Union Berlin 2-1

SC Freiburg

1回戦 vs Würzburger Kickers 1-0

2回戦 vs Osnabrück 2-2 (3PK2)

www.scfreiburg.com

3回戦 vs Hoffenheim 4-1

準々決勝 vs Bochum 2-1(延長戦)

準決勝 vs Hamburger SV 3-1

監督コメント

Domenico Tedesco

「ポカールの最初の2試合はまだチームににいたわけではないから、共に経験することはできなかった。でも、自分が指揮した試合はそれ以上に楽しかった。特にUnion Berlin戦でのEmil (Forsberg)の終盤のゴールは格別だった。
シーズン後半戦は17試合で15失点しかしていないが、決して我々が守備的にプレーしていたわけではない。明日の試合を楽しみにしていて欲しい。
既にこのような決勝を経験したことがあるのは苦いものにはならない。また、ELの準決勝でプレーしたことも頭から身体の隅々まで経験としてある。将来的には、これが我々や僕自身の助けになる。もしかしたら明日の試合でもね。
我々は全員がトレーニングに参加しており、誰も欠けていない。だから、明日はフルメンバーで臨むことができる。
Freiburgは多くの点で際立っている。自分は生まれて初めてブンデスリーガでStuttgartとFreiburgの試合を見た。Rodolfo CardosoとJörg Schmadtkeが出場して、SCが4-0で勝った。あれから何が起こったかというと、センセーショナルなことだ。SCはもはや小さなクラブではない。決勝に進出したことは、その確証となる。自分の見解ではSCは今やドイツのトップクラブだ。
ブンデスリーガで特別なことをして、試合を決めることができるのが誰か確認することは、それほど難しいことではない。我々にとってのそれはChristo(pher Nkunku)だ。ただ、チームが機能しなければ、彼もまた機能しない。今シーズン、Christoはポジション柄もあり何度もその恩恵を受けている。ギブ&テイクなんだ。
Freiburgとのホームゲームは1-1で終わってしまった。Freiburgは深い位置に立ち、コンパクトで規律正しい守備をしていた。我々はあまりチャンスを作ることができなかった。Angeliñoの終盤のゴールによってのみ我々は勝ち点1を確保することができた。そして、この勝ち点1が最終的にどれほどの価値を持つかは、最終節でおわかりいただけただろう。Freiburgは最後までCL出場権を争う主要なライバルだったんだ。」

Christian Streich

「U19チームでのポカール優勝は唯一無二のものだったが、プロになってまたそのチャンスが来た。また、U19チームでの成功の後、Christian (Günter)が(会見に同席して、)自分の隣に座ることになったのは、SCにとって大きな意味があることだ。素晴らしいシーズンの後に、このLeipzig戦という絶対的なハイライトがあることを嬉しく思う。
ここまでアウェーで、3部、2部、1部の相手に5回勝利してきた。チームはアウェイで良い試合をたくさんしてきた。最後にまたアウェイに戻ってこれてうれしい。我々のクラブにとって非常に特別なことだ。
Emil Forsbergとは個人的な付き合いはないけれど、何度も対戦してきたし、熱い試合もしてきた。ピッチ上では多少熱くなっても、試合終了のホイッスルが吹かれると、またすぐにみんな仲良くなるんだ。Leipzigと対戦するのが楽しみだ。エキサイティングな試合、そして拮抗した試合になることを願っている。
SC Freiburgには長い歴史があるからクラブ史上最大の試合かというと、そうでもない。決勝に進出するのは特別なことだ。当時U19チームでこの歴史ある街に来た時の気持ちを今でも覚えている。ただ、あくまでもサッカーの試合だ。最高のパフォーマンスを発揮できるよう、バランスよく、集中して試合に臨みたい。
過去30年間、我々のクラブではあまり間違ったことはしてこなかった。我々は懸命に働き、クラブのために最善を尽くしたいと思ってきた。ポカールに勝てればいいが、そうでなくても、世界は終わらない。
我々のチームもLeipzigも長く良い道のりを歩んできた。決勝は彼らや我々の選手にとって戴冠式になる可能性もある。自分たちの選手は緊張していないし、ブンデスリーガで何度も試合をしていて経験豊富だ。いいコンビネーションをもっている。選手たちは多くのことを成し遂げ、降格してから立ち直り、Leipzigと共に昇格した。」

選手コメント

Leipzig #1 Péter Gulácsi

「1週間の準備期間があったから、決勝は本当に楽しみだ。僕らにとってはハイライトになるはずだ。トロフィーを取りたいんだ。
自分たちが準決勝で敗れたELを制したFrankfurtはEL優勝に値する。自分たちはブンデスリーガで重要な試合があり、トップ4に入ることを望んでいたから、切り替えることができた。ELで敗れてからはブンデスリーガとポカールでの目標に集中している。ブンデスリーガでは目標を達成することができた。明日はタイトルを獲得するチャンスがあるんだ。
(Emil Forsberg, Willi Orbán, Yussuf Poulsenら、昔からいる)このメンバーで長く一緒にプレーできるのは、とてもいい気分だよ。彼らは単なる同僚ではなく、友人でもある。これまで何度も一緒に何か大きなことを成し遂げようと近づいてきた。明日もそのチャンスがある。明日はこの旅をタイトルで飾りたい。クラブと地域のためにも大きなことを成し遂げたい。」

Leipzig #2 Mohamed Simakan

「サッカーは勝つためにある。だからトロフィーを獲ろうとしない理由なんてない。タイトルを獲得するチャンスがあれば、迷うことはない。トロフィーを獲得するためなら、どんなチャンスもものにする。」

Leipzig #4 Willi Orbán

「この決勝戦は大きなチャンスだ。勝てば自分たちのクラブ、ファン、そして地域における初めてのタイトルになる。そして、タイトルを獲ることでこれまでの旅を仕上げることができる。 
自分たち6人(15年からチームに在籍しているGulácsi, Orbán, Poulsen, Forsberg, Klostermann, Halstenberg)はそれぞれ、大きな発展に向けた一歩を踏み出した。チームのどのポジションにも豊富な経験を持ち、重要な試合に出場し、自分たちがどうプレーしたいかを知っている柱がいる。その一貫性がチームとしての安定感を生むんだ。
加入当時、自分たちは若く、野心的で、熱く、ハングリーだった。誰もが地に足をつけようという気持ちを持っていた。そして当時から既にクラブ上層部のパワーと野心を感じることができたんだ。
実はみんな1部でプレーできる選手だったが、Ralf RangnickとOliver Mintzlaffが掲げたこのビジョンを追求するために、クラブが早い段階で説得することができた選手たちだった。
自分はクラブを変えたいと思ったことは一度たりともない。自分たちは歴史を作れるんだ。」

Leipzig #9 Yussuf Poulsen

「最初の決勝の前にタイトルに飢えていると言うなら、この飢えは2回目の決勝の前には2倍になり、3回目の決勝の前には少なくとも3倍になっている。
僕にとってはRBでの初タイトルというだけでなく、史上初のタイトルになるんだ。他の選手たちはオーストリアクロアチアスウェーデンですでにトロフィーを手にしている。僕はまだ持っていないから、憧れの気持ちの方が大きいかもしれない。
CLへの出場権を得たことで自分たちは大きな目標を達成し、それに応じてムードも良くなっている。でも、フライブルグが自分たちを4位から引き離せなかったからといって機嫌が悪くなっているとは思わない。
例えば、誰が自信を持つか。決勝ではただひたすら勝ちに行くという信念と自信が必要だ。消極的になってはいけないし、何かが起こるかもしれないと恐れていてはいけない。何にもとらわれずにプレーしているチームが勝つんだ。」

Leipzig #10 Emil Forsberg

「誰しもが初めてのタイトルを獲りたいと思っている。自分はタイトルを獲るためにLeipzigとの契約を延長した。」

Leipzig #16 Lukas Klostermann

Leipzig #33 André Silva

Freiburg #3 Philipp Lienhart

「Leipzigのクオリティーが高いことは分かっているし、試合に勝つためにはほぼ完璧な一日が必要だ。でも、自分たちはクラブ最大の成功のために可能な限りすべてを発揮したい。
もちろん、Christopher Nkunku, André Silva, Yussuf Poulsenの3人は非常に優秀だ。でも、Dani Olmoのように彼らの後ろにいる選手も忘れてはいけないWBの選手や、中盤の選手も同様に危険だ。もちろん、彼らのディフェンダーに注意することも重要だ。Leipzigは一人ひとりがゴールを決められるチームだ。」

Freiburg #18 Nils Petersen

「Freiburgでタイトルを獲れるかもしれないとは思ってもいなかった。これまで何度も1回戦で敗退しているから、考えたこともなかった。同時に、ここの人たちはいまだに2013年の準決勝や、かつて3位になったチームのことを話すんだ。フライブルクの人々は、タイトルに飢えている。決勝に進出したことで、街に大きな感謝の気持ちが生まれ、新しいファンもたくさん増えた。
個人的にもタイトルを獲った!と言えるようになりたい。自分はまだ何も持ち上げられていない。そして、20年後にChristian StreichやNils Petersenを中心としたチームが優勝したチームだと言ってもらえるようにしたい。」

Freiburg #30 Christian Günter

自分が10年前にU19チームでポカールを制したあの時、夢はすでにあった。でも、まだ疑問符がたくさんついていたんだ。だから、決勝はまだ先の話だった。
僕らにとっては、ここに来ることができたことが大きな成功だ。昨日からここで準備をしてきて、みんな試合を心待ちにしている。
特別な試合ではあるけど、これまでの試合と同じように臨む。全ての選手が慣れ親しんだルーティンを持つことが重要だ。
.自分たちはサッカー選手だ。このようなトロフィーを掲げるためにプレーしている。明日はピッチに立ち、すべてを出し切る。クラブにとってこれまでで一番大きなことを成し遂げるチャンスが今ここにある。SCフライブルクでタイトルを獲得することは世界で一番素晴らしいことだと思うし、長年にわたる継続的なハードワークに対する報酬となる。そしてもしそうならなかったとしても、僕らにとって世界は終わらない。でも、勝利が目標であることに変わりはない。

予想先発メンバー

Leipzig

kicker(3421)

Gulácsi - Klostermann, Orbán, Simakan - Henrichs, Laimer, Kampl, Angeliño - Forsberg, Nkunku - André Silva

Freiburg

kicker(3421)

Flekken - Gulde, Lienhart, N. Schlotterbeck - Kübler, Eggestein, Höfler, Günter - Sallai, Grifo - Höler