RB Leipzig監督 Jesse Marsch〔公式会見〕(2021/7/6)

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Leipzigの監督としての初日について...。
ここに戻ってきて、RB Leipzigの監督になることができて、とてもうれしく思うし、光栄だ。自分は常にこのクラブの一ファンだった。これまでに口にしたことはなかったが、New York Red Bullsの監督を務めていた頃から、Leipzigの監督になることは夢だった。
Leipzigは自分に適した場所だ。共に働くに適する人がいること、適したクラブにいること、サッカーに関する正しい考えがあること。これらは自分にとって重要なことであり続けた。Leipzigは完璧な場所だと思っている。自分はクラブ、ファン、チーム、そして街をよく知っている。既に3年前に自分はここで素晴らしい時間を過ごした。そして今、その特別な雰囲気を再び感じることができる。これからが楽しみだ。

チームのポテンシャルについて...。
チームはとにかく優れているし、雰囲気も素晴らしい。優れたメンタリティを持った非常に優秀な選手がたくさんいて、全員が更なる可能性を秘めている。EUROでも所属選手たちの良いプレーを見ることができた。自分はMy Team、My Playerと言うことはない。Our Team、Our Playerだ。このチームをさらに発展させることができることを楽しみにしている。自分の経験をすべて生かして、このチームの良きリーダーになりたいと思っている。
一人のRB Leipzigファンとして、もちろん過去2シーズンの試合を見てきた。いずれにせよ、ピッチの内外を問わず、グループにとってその間に何が重要だったのかを理解しようと試みる。そして、過去2年間で培った部分を最大限に利用していきたいと考えている。ただ、積極性、高いプレー強度、ボールに対してのプレーや縦的なプレーなど3年前のLeipzig時代やSalzburg時代のように、RBの哲学にもこだわりたい。
自分には明確な目標がある。それはRBLのDNAを駆使して、試合のあらゆる局面で集中した状態で、かつ積極的に相手を完全にコントロールすることだ。そのために自分たちでボールを上手く扱えることは重要だ。もちろん、それが常に可能とは限らないが、自分たちはできる限りのことをする。自分のサッカーにおける考えは基本的なシステムに頼ったものではない。ただ、もちろんその点に関しては選手の賢さや柔軟性に左右されることでもあることから、正しいバランスを見つけることが重要となる。Salzburgでも様々なシステムを試みてきた。スカッドに幅があることはチームにとって利点となる。
クラブは常に進歩しており、ピッチ上でもどんどん良くなっている。自分は素晴らしいシーズンを戦えるチャンスを信じている。自分にとって重要なのは全力でお互いのためにプレーするチームがここに現れることだ。それができればどんな相手にも勝てるはずだ。昨季も勝たなければいけない相手には多くの成功を収めてきた。ただ、トップクラスの相手となると話は別となる。ピッチ上での明確さや良い判断、メンタリティが必要だった。我々にとっての次なるステップは強力な相手に対してもベストな試合を展開すること、''Over the Hill''、峠を越えることだ。自分にとっての最初の目標も、最後の目標も、ここで良いチームを作ることだ。簡単なことではないが、これが自分にとっての最優先事項だ。選手たちに正しい気持ちを植え付け、正しいタイミングで正しいメッセージを送らなければいけない。

選手個人について...。
今日はまだ1日目だ。これから共に働いていって、それぞれの選手にとっての最善の選択肢を見つけていきたい。

Alexander Sørlothについて...。
昨日(月曜日)、彼とは話し合いをした。彼は良い奴だし、良い選手だ。彼にとっては昨季はあまり上手くいかなかった。ただ、公平でなければいけない。彼は様々なことがあって上手くリズムを見つけれなかった。今後どうなるかは様子を見てみよう。

監督としてのスタイルについて...。
自分は若い選手と仕事をするのが大好きで、いつも楽しんでやっている。監督の仕事の一部は選手たちと親密で強力な良い関係を築くことだ。自分にとっては人間性が第一で、それが選手を育てる唯一の方法だ。ここには経験豊富な選手と若い選手が上手く混ざって集まっている。年長の選手たちの経験を活かし、共有することで若手の質を高めていかなければならない。このようにすることで初めて、本当に優れたメンタリティと何よりもピッチ上での自信を持ったスーパーチームになり、FC Bayern MünchenやBorussia Dortmundのような一流の相手に対しても、最高のパフォーマンスを発揮し、最高のゲームをプレーすることができるようになる。

コーチングチームについて...。
以前から2人のアシスタントコーチのことを知っているから、自分たちはお互いにとても良い関係を築いている。Achim Beierlorzerはかつてこのクラブで多くの役割を担っており、ブンデスリーガでの経験も豊富だ。Marco KurthもRBLフットボールアカデミーでの経験を通じてRBLの哲学を実践している。2人共クラブの哲学とサッカー観を理解しており、自分にとっては彼ら2人も監督だ。
最高の専門知識をチームに集めたことが重要だった。RB Leipzigの将来を成功させるために、ここには映像や体育理論、医療の分野などの多くの専門家が集まっている。私のチームではなく、私たちのチームだ。

前任者であるJulian Nagelsmannについて...。
連絡は取っていない。彼が指揮するBayernは素晴らしいチームだし、彼自身も良い指導者だ。ただ、自分たちは自分たちのことに集中する必要がある。

最初の公式戦となるポカール1回戦のSV Sandhausen戦について...。
とても楽しみにしている。Sandhausenには足を運んだことはないが、簡単な場所ではないと聞いている。我々にとっては決して良い抽選結果ではなかったが、それはNew YorkでもSalzburgでもそうだった。もしかしたら自分のせいかもしれない。

ライプツィヒという街に戻ってきたことについて...。
自分を含めた家族はここで素晴らしく楽しい時を過ごした。アシスタントコーチとしての自分にとっての利点はあまり名を知られていないことだった。街の文化やレストランがとても好きだし、常に快適に過ごすことができた。ただ、今回は異なる状況だと考えている。前回との違いは当時は3人の子供たちと暮らしていたが、今回は2人が学業のためにドイツでは一緒に暮らさず、末っ子だけしか一緒にいない。自分の嫁にとっては残念なことかもしれない。なぜなら、自分とより多くの時間を過ごさなければいけないからね(笑)