RB Leipzig №21 Janis Blaswich〔インタビュー〕(2023/4/5) 

Janis Blaswich: "Der Pokal ist ein Wettbewerb für sich" © Imago

インタビュアー:Mr.Blaswich、Borussia Dortmundは後半戦のブンデスリーガで最も優れた成績を残すチームです。これはすなわち、最も厳しい対戦相手を引いたということでしょうか?
Janis Blaswich:ポカールは1試合に全てが集約されるもので、それ単体で成り立つコンペティションだ。でも、Dortmundは個々のクオリティが高く、素晴らしい状態を保ち続けていることは間違いない。今季のブンデスリーガで既に2度対戦しているから、ホームゲームを迎えられることを嬉しく思うし、相手に対する準備も万全にしたい。

インタビュアー:BVBとは3月3日に対戦し、1-2で敗れたばかりですね。その試合からどんな教訓を得ることができますか?
Blaswich: 点で準備しなければいけないということ。あのような試合では小さなことが重要となる。自分たちの限界までやるしかない。ホームのピッチで自分たちのインテンシティを発揮し、チャンスをものにすれば、ビッグゲームに勝てるということを示したい。もちろん、Dortmundは良い流れの中にいる。それでも、倒せない相手ではない。Dortmundとのアウェイゲームでは敗れたが、支配する時間帯もあったし、良い得点チャンスもあった。

インタビュアー: RB LeipzigとBorussia Dortmundはホームでは非常に強いチームです。ライプツィヒでプレーすることのアドバンテージはどのくらいあるのでしょうか?
Blaswich:ホームゲームは常にアドバンテージになる。自分たちの後ろにはファンがいて、スタジアムが満員になることを嬉しく思う。この試合に向けて、自分たちは熱くなるだろう。

インタビュアー:GKとして、他のGKのパフォーマンスはどの程度見ていますか?Borussia DortmundにはGregor KobelというGKがいますが、今季の彼は傑出したプレーを見せています。 
Blaswich: 試合前にチームで行う分析とは別に、対戦するチームを見ることは好きだ。試合の2週間前になると、そのチームがどうなっているのかをよく見る。他のGKのことは特に気にしていない。しかし、Gregor Kobelは確かにブンデスリーガのトップGKで、特にゴールマウスでの素晴らしいクオリティを持っている。彼がDortmundにいくつかの勝ち点をもたらしたと思っている。

インタビュアー:あなたのキャリアについてお話ししましょう。あなたはBorussia Mönchengladbachのユース出身で、Marc-André ter Stegen、そして後にはYann Sommerにの後ろに控えるGKでした。若いGKとして、あなたは彼らから学ぶことができましたか?
Blaswich:そうだね。お互いから恩恵を受けることができた。常に健全な競争だった。ここLeipzigと同じように、GladbachのGKチーム内でも仲が良かったん。2人とも素晴らしい人たちだった。自分は2人からいくつかのことを学んだ。それでも、全てのやり方を変えず、自分に忠実であることも大切なことだ。

インタビュアー:あなたは2015/16シーズンにDynamo Dresdenにレンタルされ、プロサッカー界で初めて正GKとして活躍し、3部昇格を祝いました。この移籍はあなたの成長にとってどれほど重要だったのでしょうか?
Blaswich: 自分のコンフォートゾーンを離れ、次のレベルアップでプレーすることは自分にとってとても重要なことだった。Dresdenに移った時も、満員のスタジアムでプレーすること、2~3万人の観客の前でプレッシャーに耐えることでもあった。Gladbachではトップチームと一緒に練習はしていたけど、2ndチームで起用されるだけだった。

インタビュアー:その後、Hansa Rostockへの再度のレンタル移籍を経て、2018年にオランダのHeracles Almeloに移籍しましたね。当時、海外移籍はトップリーグで正GKになるための唯一のチャンスだったのでしょうか?
Blaswich: 唯一のチャンスではなかったけど、当時の自分の目には最高のチャンスに映った。オランダに行くことを意識したのはトップ5以外のチームであっても、国際舞台で活躍することができたからだ。一般的に、オランダでは自分自身をスポットライトで照らすことができる。Ajax Amsterdam、PSV Eindhoven、Feyenoordといったクラブがあり、レベルはとても高い。

インタビュアー:リーグ戦の初戦はアウェーでAjax Amsterdamと対戦しましたね。これ以上の試合はなかったのではないでしょうか?
Blaswich:そうだね、あの試合は今でもよく覚えている。1-0でリードしている時間が長かったから、引き分けには腹が立ったね。終了間際にMatthijs de Ligtがヘディングで決めて、1-1になった。あれはとても苦しかった。でも、今でもこの試合にはとても良い思い出があるんだ。

インタビュアー:オランダでの4年間をどのように振り返っていますか?
Blaswich: 何度でもやり直したいと思うような、良い移籍だった。また、他のサッカー選手、特に若い選手にもオランダへの移籍を勧めたい。ブンデスリーガで直接成功できなかった場合の踏み台として、このリーグを見ることもできる。もちろん、ブンデスリーガのレベルはとても高い。

インタビュアー: 昨夏、RB Leipzigに移籍したときの抱負はどのようなものでしたか?
Blaswich: ブンデスリーガでプレーすることは常に自分の目標だった。Leipzigに移籍したことで、その目標に近づくことができた。問い合わせが来た時、長く考える必要はなかった。もちろん、どうなるかなんて分かるはずもない。でも、サッカーの世界では計画できないことがたくさん起こるんだ。

インタビュアー:しかし、Péter Gulácsiに続く2番手としてシーズンをスタートさせることは明らかだったのですね?
Blaswich:そうだね。2番手としてLeipzigに加わることをはっきりと伝えられていた。でも、高いレベルの競争は保たなければいけない。自分は健全な競争が好きな人間だ。椅子をノコギリで切ったり、背後から何かを企んだりするような人間ではない(笑)ただただ、健全な競争が好きなんだ。だから、自分のプロフィールがLeipzigに合っていたんだと思う。

インタビュアー:Péter Gulácsiが10月の初めに十字靭帯を断裂しました。それがあなたにチャンスを与え、それ以来、あなたは1番手になりました...。
Blaswich:まず第一に、誰であれ、ライバルであれ、大怪我を願うことはないし、彼の回復を祈り続けている。残念ながら、サッカーではそのようなことが起こる。そして、そのような機会に備えていなければいけない。それが、それまでの数年間、自分が目指してきたことだ。

インタビュアー:あなたは非常に良いシーズンを過ごし、ブンデスリーガで完全に地位を確立しています。しかし、十字靭帯断裂を克服したPéter Gulácsiがどこかのタイミングで戻ってくるでしょう。その時、オープンな競争を期待していますか?
Blaswich:まだ来季を見据えているわけではなく、今ここにいる。チームとして達成したい目標がまだたくさんある。そこに焦点を当てている。