RB Leipzig №16 Lukas Klostermann〔インタビュー〕(2021/04/10)

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前節Bayern Münchenとの首位決戦に敗れたLeipzigは今節Bremenと対戦する。ドイツ代表DFのLukas KlostermannがBremenとの一戦や昇格争いをする古巣のVfL Bochumについて、更にシーズン終了後に控えるEURO2020についてを話した。

インタビュアー:Lukas Klostermann、あなたは陸上競技をする家族から生まれ、サッカーに転向する前には陸上に捧げていたことから、基本的なスピードには定評があると思います。100m走のベストタイムは何秒でしたか?
Klostermann:もう何年も前のことだし、100mは頻繫に走っていた距離ではなかったから覚えていない。幼少期は50mや75mを走っていることが多かった。

インタビュアー:世界的なスプリンターであるウサインボルトと比較されたとしたらどのように感じますか?
Klostermann:それは非現実的な比較だし、まずそのようなことは許されるものではない。ただ、ピッチ上で最も遅い選手ではないということはみんなに知られているね(笑)

インタビュアー:サッカーにおいてスピードや俊敏性は他の技術と比べてどのような役割を果たしますか?
Klostermann:とても大きな役割を果たす。ピッチ上でスピードを発揮することはそれだけで既に大きなクオリティを披露していることになる。ただ、自分はそこに更にもう一つ項目を加えたい。アクションを起こすスピードもとても重要だ。もし、ある状況に気付くのに遅れ、走り遅れてしまったら、足が速くてもアドバンテージはあまりない。このような観点からも分かるように、物理的に速いことだけが重要と言うわけではない。

インタビュアー:2014年にRalf Rangnick があなたをLeipzigへと連れてきました。彼があなたのキャリアの方針決定をした人なのでしょうか?
Klostermann:Ralf Rangnickがその1人なのは明白だ。近年の自身の成長において彼は大きな役割を果たした。彼は自分をRBへと連れてきたし、自分は彼の指導の下大きく成長することができた。ただ、それは自分がJulian Nagelsmannの下で成長することができないということにはならない。

インタビュアー:当時Bochumの監督を務めていたPeter NeururerはRangnickとは逆の立場の人物で、’’Lukasの今後の人生と新たな監督にたくさんの幸運があることを願っている’’との言葉を添えてあなたをザクセンへと送り出しました。その言葉に対して今はどう思っていますか?
Klostermann:Peter Neururerと自分の間ではかなり前の時点で全てが一掃されている。自分を信頼してくれたこと、そして若い選手だった自分に今後のキャリアでの足掛かりとなるチャンスを与えてくれたことに感謝している。

インタビュアー:Neururerの見解ではあと1,2年Bochumに残っていればLeipzigへ移籍するよりもさらに成長することができたというものです。
Klostermann:そのことについての自分の意見は言わない。あの時にLeipzigへ移籍したことは全く間違ったものではなかった。

インタビュアー:ポリバレントな選手だと世間では言われていて、10erを除く全てのポジションでプレーすることができるとも言われています。
Klostermann:誰がそんなことを言ったんだ?自分は10erとしてもプレーしたことがある。ずっと前の話だけどね(笑)

インタビュアー:1番好んでいるポジションはCBですか、それともSBですか?
Klostermann:1番はピッチに立っていることで、どこのポジションでプレーするかは問題ではない。自分がフレキシブルであるということも事実だ。それに自分は常に新たなタスクをこなすことを楽しんでいる。新たなチャレンジも好んでいるし、チームを助けることができるようにできる限り早く順応できるように試みている。

インタビュアー:決勝戦とも言えたであろう先週末のBayern Münchenとの一戦での敗北からは立ち直ることができましたか?
Klostermann:今はもう消化したけれど、イライラしたし残念な結果だった。試合に負けたことは残念だし、負けるような試合でもなかった。自分たちが明確に劣っているチームだったわけではない。

インタビュアー:Bayernとの勝ち点差は7。これはリーグの行方が決したということですか?
Klostermann:直接対決を落としたことで自分たちのチャンスが少なくなったことは事実だが、可能性がなくなったわけではない。何が言いたいのかと言うと、可能性が低くなろうと、サッカーの世界では多くのことが起こり得るということだ。もし仮にBayern が勝ち点を落としたら、自分たちはそこにいなければいけない。

インタビュアー:Bremen戦を控える中、その言葉が意味することとは何ですか?
Klostermann:自分たちと向き合い、今後数週間で最大限のものを勝ち得なければいけない。これはLeipzigと言うクラブのDNAの一部でもある。最大限のものを勝ち取る姿勢というのはクラブ全体、そして特に今の自分たちの特徴だ。

インタビュアー:試合の本命として遠征に臨みますか?
Klostermann:順位表を見た時にはそのように言うこともできる。自分たちは勝ち点3を獲得するために敵地へと向かう。Bayernに敗れ、自分たちは良い反応を示したい。横柄な態度は一切ないし、Werderでは難しいタスクが自分たちを待ち受けている。

インタビュアー:まずはブンデスリーガで、そして3週間もしないうちには再び敵地でBremenとポカールを戦います。どちらの試合がより難しいものになるでしょうか?
Klostermann:それは分からない。どちらの試合も同等に難しい試合となるだろう。現時点ではリーグでの対戦が最優先事項だから、そのことに集中しなければいけない。

インタビュアー:Werderはまだ降格争いに含まれているでしょうか?
Klostermann:自分はただ順位表を見るだけでWerderを判断する、ということはしない。下位から抜け出す良いスカッドを見て取ることができる。いずれにせよ自分たちは用心しなければいけない。

インタビュアー:Bremenの監督であるFlorian Kohfeldtと同様にJulian Nagelsmannも若くフレッシュな監督です。Kohfeldtとは過去に写真を撮ったりもしていましたが、2人に類似性はありますか?
Klostermann:常にタッチライン際で試合に関与して、チームに指示を与えようとしているKohfeldtが情熱的な監督であることは彼と親密な関係でなくても分かる。そのような観点から見ると2人は比較的似通っている。ただ、当たり前のことではあるけれど、トレーニング時にどのように振る舞っているのかを自分は判断することができない。

インタビュアー:伝統のあるクラブのファンの間では特に、Rasenballsport (Leipzig)に関しての軽蔑的な話が公の場でされていることもあります。一人の選手として、このような批判的な話をどのように捉えていますか?
Klostermann:正直なことを言うと、チーム内ではあまり大きな問題にはならない。悪口や悪い話が多いな、位にしか思っていない。自分はこのチームに長く在籍しているし、自分自身で物事を判断することができるようになった。クラブは多くの成長を遂げ、多くのことを成し遂げた。これは競技面に限った話だけではない。我々の持続可能な取り組みは環境やファンの人々にも良い影響を及ぼしてきている。自分たちが魂と情熱を持って闘っていることをファンの人々は感じている。我々の取り組みで全ての人々を納得させることはできないが、そうである必要もない。

インタビュアー:代表活動について少し話しましょう。北マケドニア戦の敗北からは立ち直れましたか?
Klostermann:今でも脳裏に色濃く残っている、とても煩わしい試合だった。あの結果から正しいものを見つけ出さなければいけないけれど、ずっと頭の中に残し続けていてもいけない。来たる夏にはEUROという大きな大会が自分たちにはある。

インタビュアー:そのEUROでメンバーに選出されると期待していますか?そして大会後に退任するJoachim Löwの最後の大会がどのようになると見込んでいますか?
Klostermann:選ばれると願っているが、それは監督が決めることだ。自分たちは優れたスカッドが揃っていると思っているし、大会には良い形を見つけて挑めると思う。

インタビュアー:かつて所属していたVfL Bochumは2部で素晴らしいシーズンを送っています。彼らは1部に昇格することができるでしょうか?
Klostermann:自分はチームのことを信じているし、古巣が良い状態であることは自分も嬉しく思う。VfLは1部に値するチームだ。