RB Leipzig U19監督 Marco Kurth〔インタビュー〕(2020/10/24)

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今季からLeipzig U19の監督を務めているMarco Kurth。神学者マルティン・ルターと同じアイスレーベンで生まれた42歳がDFBのインタビューでチームとしての目標とトップチームの監督Julian Nagelsmannについてを話した。

インタビュアー:最初の3試合で3勝、U19ポカールではベスト16に駒を進め、チームは素晴らしいスタートを切りました。ここまでをどのように振り返りますか?
Marco Kurth:結果に関してはとても満足している。ただ、いくつかの部分では向上の余地がある。まだまだ取り組まなければいけないことはいくつかある。

インタビュアー:具体的にはどのようなことを指しますか?
Kurth:我々にとってはそれぞれの選手が成長することが非常に重要な要素だ。ただ、チームとしての働きが良ければ選手個々の能力の成長も早くなる。選手それぞれの自由を重要としているが、他の選手のために走ることは成功を収めるための前提条件として欠かせないことだ。この2つのバランスを上手く管理するのが我々の仕事の1つだ。

インタビュアー:2015年以降の優勝がないLeipzigですが、ずばり今季タイトルを争うことになるライバルはどこだと思いますか?
Kurth:BremenはCottbusに0-5で敗れたが、それでも彼らが直接のライバルになると考えている。他にはHertha BerlinとHSVもタイトルを争うチームになるとみている。

インタビュアー:コロナによる影響で今季のA-Junioren(U19) Bundesligaが1回戦総当たりで行われることについてはどう考えていますか?
Kurth:まずは大会を再開することができたこと、それによって選手たちが成長する機会ができたことをとても嬉しく思う。我々はその決定に対して取り組むし、与えられた条件でベストを尽くす。毎トレーニング、毎試合を楽しみにしているし、全ての試合をプレーしてシーズンを終えれることを願っている。
*現在リーグはコロナによる影響で中断中 

インタビュアー:以前はLeipzigのU17チームで指導していたことから今のU19の選手の多くのことを知っていると思います。長い期間同じ選手たちを見ることは選手たちの成長においてアドバンテージになると思いますか?
Kurth:自分自身も彼らと共に成長しているし、今は3年前とは異なった練習をデザインしている。5人を除いた全ての選手がU17からU19に昇格した。ほとんどの選手の3年目に携わることができるのは素晴らしいことだ。

インタビュアー:プロの選手として1部で8試合、2部で189試合プレーされています。この経験は若い選手たちの指導においてどれほど効果のあるものですか?
Kurth:今の仕事では2つの側面を融合する必要がある。好奇心は常に強くなければいけない。自分がプロで経験したことの全てが素晴らしかったわけではない。それでも彼らの助けになる要素はたくさんある。プロでの経験ができたことは素晴らしいことだった。この経験から選手たちのことをより理解することができる。自分がきちんとボールをトラップできることで選手からの信頼も少し増すだろうからね(笑)

インタビュアー:ユース年代の指導者としても活躍してきたトップチーム監督のJulian Nagelsmannとの交流はどのような感じですか?
Kurth:とても満足している。代表ウィークの間は我々U19チーム全体がトップチームの練習に参加した。トップもU19も多くの選手が代表活動に参加していた。このような経験は選手たちにとってとても良い経験になる。

インタビュアー:ただ、Nagelsmannからはユースの選手に対して貪欲さが足りないとの批判もありました。あの発言はチーム内のさらなるモチベーションに繋がりましたか?
Kurth:我々は選手たちに対してオープンで正直でありたい。だからJulianがあのように取り上げてくれてよかったと思っている。もし、彼がユースのことについて何か思うことがあるのであれば、それについて発言することは間違っていないし、彼の任務の1つでもある。彼の発言が選手たちにきちんと届き、彼らが貪欲さを保つようになってくれれば良い。1度良いトレーニングができたのであれば何度でもできる。

インタビュアー:元プロサッカー選手、Dariusz Woszの甥である、Joscha WoszがSchalke戦でブンデスリーガでデビューを果たしました。他にもトップチームのスカッドに絡んでいける選手はいるとみていますか?
Kurth:Dennis Borkowskiは昨季の最終節でプロの試合を経験した。他にも間違いなく3,4人は良い感触を得ている選手がいる。彼らがハードワークを続けたら彼らにもチャンスが訪れる可能性はある。

インタビュアー:プロの世界に行くという夢を実現させるためにはどのような能力が必要だと思いますか?
Kurth:立ち上がろうとする力とスピード、身体的な強靭さは根本的に必要だろうそれに加えてケガへの耐性は必要だ。それ以外の能力はすぐについてくる。これまで成功を収めてきたからといって、その能力を過信しても、誇張してもいけない。プロになるという夢を叶えるためには継続的に努力し続ける必要がある。

インタビュアー:今季のU19チームの目標は何ですか?
Kurth:全ての試合で勝利を収めたいし、順位表のトップで終えたい。カップ戦でもできる限り先に駒を進めたい。2年前に決勝に進出した。我々は再び決勝に進みたい。ドイツ王者を決めるチャンピオンシップにも進みたい。

インタビュアー:チャンピオンシップへの参加、そしてタイトルの獲得。プロになる前の段階とはいえ、これによって鼓舞されることはありますか?
Kurth:ユースチームでは選手をトップクラスで活躍させれるように成長させることが1番だ。このような状況が作り出されたら、良い結果がついてくる可能性も自然と高まる。ただ、自分としては選手たちがプロの世界でドイツ王者になってくれることをより望んでいる。