RB Leipzig 監督 Marco Rose〔インタビュー〕(2023/7/20)

イタリア到着後の感想...。
文句のつけようがないくらいに良いところだ。ピッチも綺麗だし、ホテルも快適で、食事も素晴らしい。良いキャンプを行うための全てが整っている。

Loïs Opendaについて...。
キャンプよりも前に彼に会い、話をする機会があった。彼は明るく、それでいて落ち着いていて控えめだ。
もちろん、彼は全体練習にすぐに合流することを望んでいる。ただ、彼はU21EUROでプレーし、その前にはA代表でも試合に出ていた。だから、我々は彼をすぐに完全に追い込ませるのではなく、少し休ませることにしている。
それに、新戦力は彼だけではない。他にも何人かを上手くチームに溶け込ませる必要がある。
それでも、Loïsは昨日ベルギーから遅れてやってきた。それはポジティブな合図だし、彼がキャンプの最初からチームと一緒にいることを嬉しく思う。

Opendaがチームに与えるものについて...。
我々はストライカーを探していて、得点力のある選手を見つけた。彼は信じられないようなスピード、優れたフィジカル、そして粘り強さを持ち合わせている。彼が我々のサッカーにとてもよくフィットしてくれると信じている。
例えば、自分がかなり良い選手だと思っているChristo(pher Nkunku)など、過去にクラブにいた選手と異なるタイプの選手だし、彼を比較するつもりはない。でも、Christoと同じようなゴール数には期待したい。
ただ、それと同時に新しいリーグや新しい国に慣れる時間も与えたい。我々が獲得したのはみんな若い選手たちだ。慣れるまでには時間が必要だ。

Péter Gulácsiについて...。
実際のところ、彼は何でも完全にできる。まだ負傷した脚の回復に取り組んでいるところだ。至って普通の話だと思う。
彼は心地よく感じているし、キャンプに帯同するために休暇もほとんどとらず、忙しい日々を過ごしていた。そして、 今、彼はここにいて、GKの練習もする。
キャンプの前に一緒に状況を確認したし、キャンプが終わったら、シーズン開幕に向けての立ち位置についての話し合いをしたいと思っている。

Xavi Simonsについて...。
キャンプの前に交渉がまとまったことをとても嬉しく思う。Max Eberl、Rouven Schröder、Felix Krügerが素晴らしい仕事をしてくれ、我々は非常に競争力のあるチームとして始動することができる。
そして今日、とてもエネルギッシュで楽しそうな、優れたチームを目の当たりにすることができただろう。

チーム内の言語について...。
ドイツ語も英語も使うし、あるときはデングリッシュ(英語を織り交ぜたドイツ語)も使う。その中間だね。
選手たちがブンデスリーガでのプレーに慣れることが重要だと思う。自分たちは国際色豊かなチームだ。だから、自分たちには通訳もいる。自分はピッチでも英語で話している。それに、個々で話す時には英語で指示も出す。

Lukas Klostermannについて...。
Klostiはキャンプ前に再度MRI検査を受けた。問題なさそうだったから、徐々に練習量を増やしていくことになる。キャンプが終わってから、もう一度状態を見てみる。
彼は良い感じだ。リハビリのトレーニングに加えて、ある種の準備期間を与えることで彼は良い状態を保つことができる。そうすることで、彼がうまく立ち回れるようになり、たとえ見通しが難しいものであったとしても、シーズン開幕に彼がチームで役割を担うことができるようになっていることを願っている。

キャンプでのToDoリストについて...。
まず第一に、お互いを理解すること。既に数人の新しい選手がいる。チームとしての在り方を見つけ出し、お互いを知り、チームスピリットを養うことが重要だ。
それからもちろん、サッカーの中身に関するトピックもたくさんあるが、今回のトレーニングキャンプではそこまで時間がないため、トピックに関することを綿密に計画立てられていない。
つまり、攻撃陣と守備陣で異なる練習メニューに取り組むことになる。そして、我々のプレーにおける最も重要なことを中心に練習していく。

成長の余地がある点や改善点について...。
有名な統計というのは常にあるもので、それは時に多くを語り、時に多くを語らない。そして、我々はコーチングチームとして、実際に自分たちに見合っている数値と力を入れられる数値を見つけた。自分たちはプレッシャー下のどんな時でも自分たちのプレーをすることができる。自分たちは常にどんな部分でも改善することができると自分は思っているが、少なくとも自分たちがいるレベルに戻したい。試合に勝ちたいし、たくさんの試合に勝ちたい。そして、それが一番重要なことだ。

Joško Gvardiolについて...。
今、その質問はあまり受け入れられるものではない。だから、自分はいつも素敵な内容を見つけ、多くの面白いことを話してきた。
そして、Joškoは我々の選手であり、自分の立場からすると、彼は我々の選手であり続ける。
自分はメディカルチェックについて何も知らない。1回目のことを知らなければ、2回目のことも知らない。もし、実際にメディカルチェックが行われていたのであれば、自分はこのチームの監督として、そのことを知っているはずだ。

ピリオダイゼーションや怪我の予防とスポーツ科学の関係性について...。
我々はこの点に関して、全体的に少し発展してきたことに満足している。チームには多く分野におけるプロフェッショナルがいる。でも、サッカーがどのように機能しているかを知っているプロもいる。つまり、自分たちは良い塩梅を見つけようとしている。
もちろんデータも見るが、ピッチ上で成果を出し、多くの試合に勝つためには何が必要かということも感じている。そのために、時にはトレーニングや試合で限界を超えなければいけない。つまり、常に数字だけを見ているわけではないということだ。そして、それでもなお、怪我をしないことがまた重要だ。

ユース組について...。
あと2人、3人、4人と連れて来れたかもしれない。先週の練習で、みんなは本当によくやってくれた。ある種のミッションでもあった。
Aris (Bayindir)は若い年齢(06年生まれのU19チーム所属)にもかかわらず、既に今の時点でフィジカル面でも技術面でも非常に優れている。それは前回の冬のトレーニングキャンプで既に示されていた。
そして、Lenny (Hennig)もいる。彼は昨年、参加したトップチームの練習の全てで自分をアピールしていた。Lennyは才能という点ではArisには及ばないかもしれない。ただ、彼は自分が求めている選手そのものだ。彼は真剣に取り組み、労力を注ぎ込み、非常に良く振る舞う。だから連れていくことにした。自分は彼のこれからに興味がある。
GKのNando (Fernando Dickes)はGKコーチのFreddy Gößlingに聞かなければいけない。 
Sammy (Mohammad)はトップチームで2日間しか練習をしていないが、左SBがDavid Raumの1人しかいない上に、TMも予定されているから連れていくことにした。でも、トレーニングではよくやっていた。
既に言ったように、他の選手も練習で良かったが、今回は3人のフィールドプレーヤーと1人のGKを連れていくことにした。

退団したMarcel Halstenbergについて...。
美しく、感情的な出来事だった。Halsteは素晴らしい男だ。そして、我々にとって重要な選手だった。
しかし、人生には時として、家族のことを考えると、支えなければいけない、支えたいと思う瞬間や決断があるものだ。我々も、彼も簡単に下すことのできた決断ではなかった。
Halsteが最後にチームに言葉をかけると、とても長い拍手が起こり、その後にたくさんの抱擁を交わしていた。