1. FC Saarbrücken №1 Tim Schreiber〔インタビュー〕(2023/11/3)

インタビュアー:
おめでとう!試合後の夜は長かったですか?短かったですか?ザールブリュッケンの有名なザンクト・ヨハナー・マルクトで出された飲み物は充実していましたか?
Tim Schreiber:
自分はロッカールームで小さなビールを飲んだけど、ヨハンナー・マルクトでは水しか出してもらえなかった。
この信じられないような夜の喜びとは裏腹に、自分たちは土曜日にアウェイでSandhausenと試合をする。まだアドレナリンで溢れていた午前2時半に自分はベッドで父と一緒に試合のハイライトを見ていた。試合終了直後に画面に映らないシーンもあった。

インタビュアー:
チケットが完売したスタジアム、そしてARD (ドイツ公共放送連盟) の何百万人もの視聴者の前であなたはファンタスティックなセーブを見せました。
90分にはあなたとMarcel GausはThomas Müllerのシュートに対して勇敢に身を投げ出し、Bayernが2-1とリードすることを防ぎました。
Schreiber:
そう、あれは自分たちのメンタリティーの象徴のようなものだった。自分とMarcelは自分たちが失うもの関係なしに、がむしゃらに突っ込んでいって、ゴールを防いだ。
Bayern Münchenのようなチームと対戦する時は全てがうまくいかなければいけない。選手たちは命がけで走り、ピッチで全てを出し尽くした。
そして自分はGKがこのような夜にするべきことをした。ボールを止め、自信と冷静さを漂わせ、チームメイトに声援を送る。70分以降は激しく食らいつくしかなかった。
センセーショナルなファンと一緒に戦い、報われた。

インタビュアー:
試合前に勝ち抜けの可能性は考えていましたか?
Schreiber:
少しは密かに想像していた。Bayernのスーパースターたちを3部のチームとして倒すことができたら最高だと思っていた。
相棒のFlorian Daffner(RC Sport Leipzig所属のテニス選手) がザールブリュッケンに訪ねてきて、「Tim、君ならBayern相手でもやれるよ!」と冗談半分で言ったんだ。

インタビュアー:
素晴らしいことが起こるかもしれないという希望があなたの中で芽生えたのはいつですか?
Schreiber:
0-1になった後、自分たちは遠慮を捨て、最初からプランしていたことを実行した。コンパクトに立ち、スペースを狭め、嫌らしくあり、時には前に出て、ボールを奪ったら深い位置まで走り込んで危険な状況を作り出した。

インタビュアー:
試合前、試合中、試合後のBayernをどう見ていましたか?
Schreiber:
ほとんどの若いGKはManuel Neuerをお手本にしている。彼とOliver Kahnは自分のロールモデルだ。Manuel Neuerが自分の前に立って、健闘を祈ってくれた時は本当に嬉しかった。
試合終了のホイッスルが鳴った後、Leroy SanéがManuelのユニフォームを持ってきてくれた。このユニフォームは洗濯されることなく、特等席に飾られるだろう。水曜日の自分のユニフォームの隣かな。それも洗わない。
試合中にThomas Müllerが全てを勝ち取ったことや、2020年のPSGとのチャンピオンズリーグ決勝を制した(Kingsley) Comanが向かってくることなんてことは考えない。彼らも(ピッチに通じる同じ)トンネルの中にいるし、自分の仕事をできる限り全うしたいだけだ。

インタビュアー:
スコアが1-1になり、延長戦に入ろうとしていました。Bayernはあなたのゴールを包囲し、あなたはその戦いで一際目立つ存在となり、チームメイト達はピッチで1分ごとにふくらはぎを痙攣させていました。あの時、延長戦があってもよかったと思いますか?
Schreiber:
いや。自分たちは疲労困憊の状態だったし、失点することなく延長戦を乗り切ることはほぼ不可能だっただろう。自分はもう一度チャンスがあると固く信じていた。そして自分たちは勇気と意志、そしてスピードのある選手たちと共にそのチャンスをものにした。
試合終了のホイッスルは自分の人生における最高のものだった。夢が叶った。そのためにサッカーをするんだ。いつまでも心に残るだろうし、リーグ戦に向けて勢いがつくことを願っている。自分たちは (今の順位である) 15位とは全く異なる野心を持っている。

インタビュアー:
U11の時にフィールドプレーヤーだったTim Schreiberは2013年にDynamo Dresdenから選り分けられ、Borea Dresdenに移籍。
2014年にケムニッツで開催された室内トーナメントでGKとして例外的なプレーを見せ、RB Leipzigに見出され、半年後にLeipzigのGKとなりました。
特別な人生ですね。
Schreiber:
そうとも言える。
フィールドプレーヤーとしてプレーすることは好きだったけど、DynamoでもRBでも通用しなかった。だから、GKになった。それは正しい決断だった。
最近のGKはボールを扱ったり、キックもできなければいけない。自分を信じ、自分に厳しく取り組み、自分のキャリアを最大限のものにしたい。

インタビュアー:
現状では2024年にLeipzigに戻ることになります。2025年に契約が切れることから、もう1度レンタルすることは不可能できません。
次の目標は何ですか?
Schreiber:
今はFCSに完全に集中している。夏に何が起こるか、あとはRBがどのように考えているか見てみよう。