RB Leipzig №18 Christopher Nkunku〔インタビュー〕

f:id:SKR826:20200528142747j:image

控えめな性格でインタビュー等に応じる機会は多くはないNkunku。だからこそ謎に包まれている彼についてを複数のインタビュー記事から気になる点を取り上げまとめた。

ライプツィヒでの生活は?』

チームにも街にも上手く溶け込めているし、今のところ順調だよ。今はガールフレンドと一緒に住んでいるけど、パリから家族も頻繁に訪れに来てくれる。
ここライプツィヒではサッカー面での成長だけではなくドイツの文化やライフスタイルも知りたいし、言葉も上手く操れるようになりたい。ドイツ語の勉強は日常的にしているし、できる限り早く身につけたい。ドイツ語は難しいけど、フランス語も一般的には難しいといわれている。どんな言語でも新たに身につけるのは簡単なことではないよ。
オフには散歩に行ったり、ライプツィヒの綺麗な街を散策している。街のショッピングセンターに行ったりもする。ある日、カリーブルストを食べたんだけど、あれは最初はライプツィヒにしかないものだと思ってた(笑)ポテトと一緒に食べるのが好きかな。あとはガールフレンドと一緒に過ごしたり、チームメイトとレストランに行ったりかな。(冬の移籍市場でNapoliに移籍した) Diego (Demme) とはよくテーブルフットボールをしたりしていた。彼はフランス語も話せるんだよ。完璧ではないけどコミュニケーションをとる分には全く問題なかったね。

『サッカーを始めたきっかけは?』

スポーツは全般的に興味があったけど、兄がサッカーをしているところを見に行ったのがきっかけかな。ボールは常に一緒にあったし、ひたすらボールを蹴っていたよ。兄と練習したりもしたね。それからクラブに入って、もっとサッカーが好きになってサッカーと共に生活するようになった。
クレールフォンテーヌに入ってからは友達とサッカーをする機会はなくなってしまった。学校に行ってそのあとにトレーニングをしていたから。中学生の時は1人でバスに乗ってトレーニング場に通っていた。最初は週2回のトレーニングだったけど、そのあとトレーニングは毎日になった。平日は学校→トレーニングの繰り返しで、土曜日に試合、日曜日しか体を休める時間はなかったかな。
若い頃の僕にとってサッカーは友達と遊んで楽しむものだった。何も考えずにただボールを蹴ることを楽しんでいたね。クラブに入って初めてチームとは何かということを意識するようになった。初めはチームのために戦うだったのが、気づいたらパリのために戦うに変化していった。

『幼少期のアイドルは?』

Zinedine Zidane。彼には度肝を抜かれたね。2006年(当時11歳)のドイツワールドカップはテレビで見ていたよ。ほかの子供たちと同じように僕も彼みたいな選手になりたかった。

『ユース時代振り返ってどう思う?』

PSGでは成功が求められていた。中学年代の選手ですらフランスのチャンピオンにならなければいけないんだ、と言われていたからね。
PSGは僕にとって2番目の家だ。ぼくは寝て、食べて、生活し、練習をたくさん積んだ。ここで1人の人間として育つことができた。

『プロになってからはどんな感じだった?』

サポーターからの罵倒が飛んできていても大きなプレッシャーは感じてなかった。はっきり言って集中しているからそんなことは忘れてしまうんだ。ピッチ内では試合に集中して自分の力を発揮しなければいけないし。
仕事として好きなサッカーをできていることは幸せなことだけど、サッカーを仕事だと思ったことはないかな。楽しいからトレーニングを日課と思ったこともないし。メンバーに選ばれてスタジアムに向かうのはもちろん小さい時から夢見ていたことだけどね。
僕はチームメイトをライバル視したりすることはないし、自分自身のできることに集中して、メンバーに選ばれるように頑張っている。
ここまでのキャリアを振り返るとヨーロッパでも有数のビッグクラブであるPSGではCLでもプレーしタイトルも獲得できた。中には素晴らしいキャリアを送っている選手でもそれらとは無縁な選手もいる。もちろんすべての試合でプレーすることはできていないけど、それも僕の経験になっている。

『PSGの時のチームメイトについてはどう思う?』

PSGでデビューした当初はZlatan Ibrahimovicがいた。彼にプレッシャーをかけられたり、恐れたりすることはなかったけど、自分自身にはプレッシャーをかけていた。
プレーや技術の面でThiago Mottaから学んだことは多かった。彼はとにかく無駄なボールタッチがなかった。彼にとって2タッチで済む動作に自分は4タッチ要していた。彼はそれを好まずに僕にシンプルにプレーしろ、と言葉をかけてくれた。初めは練習で叫ばれていたけど、徐々に自分が成長し、理解していくにつれてピッチの外でも色々なことを話す関係性になった。

Blaise MatuidiやSerge Aurierは常に明るくて、ロッカールームでもよく話していた。

Serge Aurier and Christopher Nkunku of PSG during the French National Cup Quarter Final match between Us Avranches and Paris Saint Germain at Stade...

 PSGではNeymarやKylian Mbappe、Edinson Cavaniらと共にプレーすることができた。彼らは闘う選手だった。彼らは勝ちに飢えていた。だからこそ、僕らはいくつものタイトルを獲得することができた。ピッチ内に話を移すと、彼らの能力の高さには驚かされた。共に練習し、試合に出ることはいつも楽しかった。

 『Leipzigへの移籍に関しては?』

若い選手はみんなPSGで成功を収めたいと思っているけど、もちろんそれは簡単なことではない。僕も全力でトライしたけど、うまくはいかなかった。考え抜いた末、新たなところでチェレンジすることを決めた。
Dayot Upamecano、Ibrahima Konaté、Nordi Mukieleらフランス人選手たちは僕よりも前から所属していて、昨季のことや今季のチームプランも教えてくれたし、クラブに関して分からないことがあったら彼らに聞いていた。

 Julian Nagelsmannとも加入する前にも話したし、彼のやりたいサッカーに順応できていると思う。

そんなNkunkuをNagelsmannは「彼は優れたダイナミズムと共に素晴らしいテクニックを発揮する」と評価している。

あと、Leipzigの施設の充実度には驚いた。アカデミー選手の寮や練習場がトップの選手と全く同じ敷地内にあったし、ピッチの数も多くてロッカールームも整備されていた。ここにきて印象的だったものの1つだね。PSGもより規模の大きい似たような総合施設を計画しているみたいだけどね。
首脳陣、コーチ陣、チームメイトのみんながここに来てから助けてくれている。毎日努力してチームにとっての重要な役割を担えるようになりたい。

『サッカー選手としての自分はどう見ている?』

1番得意なポジションは攻撃的なポジションの左側かな。ここでボールとたくさん関われたら違いを生み出せると思っているから。それ以外にも対応できるポジションはたくさんあるし、どこでプレーしても楽しめるから何の問題もないよ。
強みはボールを持った時の技術で、ボールがない時よりある時の方が僕らしさを発揮できると思う。ただボールを持っていないときのプレー、主にポジショニングやフィジカル面はまだまだ向上させないといけないと思う。
チームでの僕の役割は攻撃の起点となってチャンスを作ること、攻撃を完結させることで、少なくともボールを失って相手のカウンター攻撃を受けないように確実にプレーを終わらせる必要はあるね。

ブンデスリーガリーグアンは何が違うと思う?』

ブンデスリーガリーグアンとの主な違いは強度の部分だと思う。ピッチで歩いていたり、集中を欠いているようなシーンはほとんど見ないし、戦術的な部分よりは試合での強度、具体的にはボールを奪い返したり、チャンスを作るためのフリーランだったりが重要視されているように感じた。

『今季の目標は?』

僕の目標は日々成長すること。シーズンが終わるころにはこれが達成できているといいね。もちろんA代表に入ることも1つの目標だしそのためにも日々努力している。