今冬Napoliに移籍したDemmeのインタビュー。
インタビュアー:無観客の試合には慣れましたか?
Diego Demme:とても奇妙な感じだね。寂しさもある。コッパ・イタリアも優勝したけど、空っぽのスタジアムで祝わなければいけなかった。いつも通りの観客のいる状態に戻ることを願っている。
インタビュアー:5月にブンデスリーガが再開した時は世界中から注目されているように見えましたが、どうみてましたか?
Demme:イタリア人もみんなが見ていた。イタリアではブンデスリーガほどルールは厳しくなくて、再開後の最初の試合の前日にホテルに行くだけだった。コロナの検査は3日に1回、血液検査も週に1回行っていた。
インタビュアー:街中でもコロナの危機を感じてましたか?
Demme:南イタリアは(北部よりは)影響を受けてなかった。カンパーニャ州で数件確認されただけだった。4週間も30度以上の日が続いてたからかもしれないね。
インタビュアー:厳しい規制の中どう過ごしてましたか?
Demme:ペットの犬がいる人は散歩に行くことが許可されていた。1日に1回だけ買い出しに行くことも許可されていた。僕は家のテラスに簡易ジムを作って、ランニングマシンも送ってもらった。ただ正直に言うとそれらを使おうとするモチベーションは日に日に低くなっていった。
インタビュアー:中断明けのNapoliは9試合のうち1度しか負けていません。コッパ・イタリアも決勝でRonaldoのいるJuventusに勝ちましたね。
Demme:あれは素晴らしい瞬間だった。Leipzigで1部に昇格した時と同じくらいの大きなハイライトだ。やっと、このような立派なトロフィーを手にすることができた。ナポリの街に帰ったらファンが待っててくれたし、警笛を鳴らしながら一緒に祝った。あの日の夜は寝られなかったよ。
インタビュアー:Napoliは来季ELを戦うことになります。カンピオナートが終わったらCLのBarcelona戦が控えています。
Demme:1stレグの1-1の引き分けで自分たちが十分にやれることは分かった。それにここ数週間の状態も悪くない。無観客で行われる2ndレグは五分五分の戦いになると思う。Messiは本当にバケモンみたいな選手だけどね。
インタビュアー:どのように?
Demme:彼がボールを持ったら本当に凄い。今まではテレビでしか見た事なかったから彼からボールを奪うのは至難の業だと思っていた。けど、実際に戦ってみて、いくつかの状況では自分が奪えるなと思うシーンもあった。それでも彼はさっと素早い動きをみせて自分は何も無いところにアタックしてたよ。
インタビュアー:Leipzigと当たるとしたら決勝です。そうなると願ってますか?
Demme:もちろん。でもそこまで先のことは考えていない。まずはリスボンに行くところからだ。
インタビュアー:LeipzigはTimo Werner抜きでAtléticoと対戦しますね。
Demme:難しい戦いになるだろう。でもSpurs戦でもいい試合をした。TimoやLaimerやフィジコの人とは今でもチャットで話すよ。Leipzigが勝ち残ることを願っている。
インタビュアー:Leipzigはシーズン後半多くの勝ち点を落としました。一部のファンはDiegoの移籍が要因の一つだ、とも思っています。
Demme:僕が言えることは(SDの)Markus Kröscheと(監督の)Julian Nagelsmannへの盛大な感謝だけだ。彼らは僕の夢を叶えるために移籍を認めてくれた。素晴らしい人間性だよ。
インタビュアー:Diegoという名前からNapoliで大きな重荷はあると思います。ナポリの人々に新たなDiegoとして認めてもらえたと思いますか?
Demme:もちろん!ビデオやセルフィー抜きで道を渡り切るのはほぼ不可能だよ。けど、ここにいる人はみんながいい人。カルチョがこの街にとってどれだけ重要なのかもわかる。多くの人はあまりお金を持っていない。カルチョ×Napoliは宗教みたいなものだ。全力で試合に挑めば、ファンはそれを理解してくれる。僕はここの人々を幸せにすることが出来て嬉しいし、トロフィーを持ち帰ってこれたことを誇りに思う。
インタビュアー:ナポリが特別である理由は?
Demme:生きる喜びを多く与えてくれるところ。綺麗な海と美味しいピッツァ。生地がフワフワで美味しいんだ。世界中のどこで食べようと、ここで食べるピッツァの方が10倍は美味しい。素晴らしい都市だよ!
インタビュアー:イタリア語の調子はどうですか?
Demme:正しい用法がパッと頭に浮かんでこなかったけど、SkyとDAZNのハーフタイムインタビューでは十分対応できたと思う。けど、イタリア人からしたら外国人でも自国語(イタリア語)を話してもらえる方が楽だよね。
インタビュアー:6月末にはお子さんも産まれましたね。Giaの名前は誰が選びましたか?
Demme:名前はにいくつか候補があった。Giaは初めから候補で、あとは日の出を意味するAlbaも候補にあった。他にあまりできる事がなくても小さな愛娘を抱える時は素晴らしい以外の言葉が出ない。今はAlinaがGiaのほとんどの面倒を見ている。
インタビュアー:(Leipzig時代の同僚で同様に小さな子供がいる)Peter Gulácsiは完全にサッカーに集中するためにクラブハウスで過ごしていたそうですが、Diegoはどうしてますか?
Demme:僕は自分の家で過ごしているし、いい睡眠がとれている。Giaが泣き叫んでいるところは聞かないね。
インタビュアー:ライプツィヒでは他にも何かまだ繋がりはありますか?
Demme:まだ家は残してあるよ。今は貸しに出している。たくさんの友達がいるし夏の休み期間に何日間か戻れたらいいね。