RB Salzburg №43 Rasmus Kristensen〔インタビュー〕(2020/08/17)

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昨夏オランダの名門AjaxからSalzburgへ移籍したU-21デンマーク代表SBのRasmus Kristensen。プレシーズンマッチで古巣Ajaxとの対戦が決まった彼がAjaxでの時を振り返った。

Ajaxでプレーしていた中で1番だったのはJohan Cruijff ArenAでAjaxのためにプレーできたこと。Ajaxは世界でも有数のビッグクラブで、そこには名だたるビッグプレーヤー‪もいた。彼らはみんないい奴だった。‬」

「‪Ajaxで決めた唯一の得点がカップ戦決勝でWillemⅡと戦った時だ。多くのファンで埋め尽くされたスタジアムで決めるカップ戦ファイナルでの得点は本当に素晴らしいものだった。‬Ajaxでのプレー時間が多くなかったことは残念なことだったけど、それでもアムステルダムで過ごした日々は素晴らしいものだった。もちろんもっと上手くやれたかもしれない。ただ今はその事はあまり気にしてない。とにかくアムステルダムでの日々を本当に楽しむことができた。」

「正直に言うと自分の能力が足りていなかった。そして、ポジションを争う他の選手たち(Mazraoui、Veltman、Destら)が自分より良かった。ただそれだけのことだ。それは認めなければいけない。もちろん試合に出たかったけど、監督や彼らのことはリスペクトしている。彼らが自分より良かった。」

「19/20のプレシーズン時に監督のten Hagと話し合いをした。彼には自分の序列があまり高くはないと伝えられた。その事について問題はなかった。ただ、自分も出番を求めていたから、クラブと合意して他のチームでプレーすることになった。サッカーの世界はこう成り立っている。互いにリスペクトがあるのであれば、双方にとって何も問題はない。僕は常にそのリスペクトを監督だけではなくOvermasからも感じていた。」

「クラブのみんなとは素晴らしい関係性を築けていた。彼らは選手として、人間として自分のことを好いてくれた。常に全力を尽くしていたし、自分が全くプレーしていなかったわけでもない。19/20では自分は20試合ほど出場した。世界でも有数のビッグクラブの1つで自分がそれほどのプレー機会を得ることができたのは悪いことではない。」

「新たなクラブでプレーする準備はできていた。もっとプレー時間を必要としていたし、Ajaxではそれが現実的なものではなかった。」

Ajaxでは多くの友人ができた。特に仲の良いKasper DolbergやLasse Schöne、さらにはCarel EitingやHerman Pinksterとは今も連絡を取り続けている。彼らは僕を助けてくれた。ほかの選手たちとももちろん上手くやれていた。だから彼らとの再会、試合をすることがとても楽しみだ。プレシーズンだからとても大事な試合になる。David (Neres)、Dusan (Tadic)、Quincy (Promes)らに会えるのが楽しみだ。勝つのはきっと僕ら(Salzburg)だろうね(笑)」

「かつてAjaxでも共にプレーしたMaximilian Wöberが同僚としていることはいいことだ。彼は僕の良き友人の1人だ。彼もKasperやLasse、そしてKostas Lamprouとよく時間を共にしていた。僕達は多くの時間を共にしたし、Maxがここでプレーしていることはとても嬉しいことだ。」

Ajaxの歴史の一部になれたことは誇りに思う。あのグループの質はとてつもなく高いもので、あそこまで持っていくにはとても長い時間がかかることもわかる。自分がトップページを飾る選手ではない事は分かっているけど、それでも彼らと共にAjaxでプレーし、Ajaxを背負えたことは良い事だった。僕にとってそれは素晴らしく誇りに思える。」

「Andre Onana、Matthijs de Ligt、Daley Blind、Ftenkie de Jong、Hakim Ziyech、David Neres、Donny van de Beek、Dusan Tadic。彼らは真のワールドクラスプレイヤーだ。彼らと毎日トレーニングしているだけで自分も上手くなれた。Salzburgに来て自分がAjaxにいた時にCLレベルの試合やトレーニングをしていたことに気づいた。」

「Salzburgというクラブの哲学が移籍の決め手になった。将来有望な選手が常に多くプレーしていて、ユースアカデミーも同じレッドブルの哲学を持っている。ここでのプレースタイルも自分にフィットしている。全ての面でこのクラブは自分にとって素晴らしいクラブだ。残念なことに年明けは怪我で離脱することが多かったけど、それでもCLでは全6試合に出場することができた。これが自分の求めていたものだ。」

Ajaxへの移籍は1秒たりとも後悔していない。当時の自分がAjaxへ加入することはとても大きな1歩だった。ただ、それでもあそこで相当上手くなれた。自分の中では最高の選択だった。アムステルダムで過ごした18ヶ月は自分の残りのキャリアにおいても非常に重要なものになる。」

「これまで多くのデンマーク人選手がAjaxでプレーしてきた。デンマーク人にとってAjaxは世界で1番大きなクラブの1つだ。Ajaxデンマーク人選手を上手く扱う。オランダとデンマークでは文化的な違いが多くはないからデンマーク人選手はAjaxに、アムステルダムに適応しやすい。もし、Ajaxから声をかけられたらNOとは言えない。Ajaxが僕の代理人に獲得したいという旨を連絡してきた、と聞いた時にはとても驚いた。ただ、その話を聞いた瞬間から自分の中に迷いはなかった。僕はその新たな挑戦を選択した。」

「将来のことを考えるのはあまり得意ではない。今はSalzburgでのプレーに集中しているし、何が起きるかはこれから次第だ。今年の冬により大きなリーグに移籍する機会(West Ham Unitedへの移籍の噂)があったけど、Salzburgでのプレーに満足していたから残った。ここを去りたくない。まだ1年しかいないわけだし。自分がSalzburgに在籍している限りは、アムステルダムでもやっていたように全力を尽くす。その後がどうなるかは分からない。」